あまり難しいキットではない。ガンプラのHGクラス。塗装は必要です。
バンダイエッジのような丸みがあるのでエッジ出ししました。
またキット指定のボディ色が好みでは無いので調色しました。
1.キット紹介
製作キットは 1/35 クラッシャージョウ・ガレオン(ハセガワ製)。
難易度
比較的簡単で組み立てやすいキットです。ガンプラだとHGクラス。
スケールモデルによくある、極小部品多数と言ったことも無く、履帯(キャタピラ)はワンパーツになっています。塗装する必要がありますが、初心者にもおすすめです。
塗装
ランナーは、ブルーグレーとホワイトの2色なので塗装は必要です。
スナップフィット
接着剤不要のスナップフィットですが、差し込みの穴がきつい箇所が幾つかあります。
接着剤用意できる人は、棒ヤスリなどで穴を広げ、ゆるくしすぎたら接着剤で付けると良いです。
合わせ目消し
目立つところは、レーザ砲の部分と後ろの鉄板カバーの部分の合わせ目が目立ちます。
履帯(キャタピラー)の真ん中に、パーティングラインがあります。
他はほぼ目立たないです。
ヒケ
あまり目立たないですが、ところどころあります。
2.製作コンセプト
仮組した段階で出来が良い。形状を特にいじるところがあるように思えない。
そのまま塗装すればよいだけではないか?
今回、エッジ出ししました。
3.製作
3.1.仮組
取り付けてないパーツが幾つかありますが、造形はとても良いです。
履帯と車体裏
履帯は一体成型なので楽~。
何が楽なのかわからないって?戦車模型を作って見ればわかります。
コックピットとフィギュア
座るところは座布団!いや背もたれがあるから座椅子!
床を切り取って改造しようと思っても、フィギュアの形状も変えなければならなくなるから、このままでいく。
パーティングライン
履帯は真ん中にパーティングラインがあるので、紙やすりで消す。
片側だけ。反対側はボディに隠れてみえなくなるので、サボることにしました!
ヒケ処理
ヒケはほぼ目立たないが、やはりあるので、気になる場合は削っておく。
ゲート処理
ゲートは各箇所にあるので、それぞれヤスリで綺麗にしておく。
合わせ目消し
キット紹介で説明したが、目立つところはレーザ砲と後ろの鉄板カバーくらい。
下記写真は、車体裏のエンジンナセル(エンジンカバー)の部分です。
ヤスるとスジボリが消えると思われるので、あらかじめスジを増し彫りしておく。
320番で合わせ目を消し、400番→600番→800番で綺麗にする。
レーザー砲も左右貼り合わせなので、合わせ目を消しておく。
面積が狭いので、平らな面は金属ヤスリでガシガシ削った。
最初の頃は金属ヤスリ使うの怖かったけど、最近は金属ヤスリ出番が多い。
3.2.ディテールアップ
コックピット
座椅子は裏がハリボテ。
切ったランナー突っ込んで、プラバン貼って塞いだ。
どうして上半分だけかと言うと、下も塞ぐと、アルフィン嬢のおみ足が入らないのだ!(爆!)
フィギュアは背中とお尻に大きな穴が開いているのでパテで埋めた。乗せると見えなくなるのだが、気になるので気持ち的に埋めておこうかと。
きゃー、エッチ。
エッジ出し
各部、カドでは全体的にエッジがカットされていて丸みがある。また若干C面が見られる。
いわゆるバンダイエッジがある。ここをシャープにして精密感を出したい。
赤で囲ったあたりが、カドが削れていてだるいと感じる箇所。
エッジ出しは、削る方法と足す方法があるが、足す方法にした。
削る場合、かなりの面積を削らなければならない。さらに、途中に色々凹凸物があるのだ。
それぞれカドの部分にパテを盛って、良く乾いたら、タイラーなどで平らに削る。
タイラーとは、プラ板に紙やすりを貼り付けたものである。
タイラー、最近はあまり売ってない。スティックヤスリなどでもいいと思う。
エッジ出し前
エッジ出し後
違いわかりますかね?
3.2.塗装
すわて。色どうするん~?(←群馬弁:2年くらい住んでいたことがある)
履帯
まず、履帯は、タミヤ・XF-84ダークアイアン(履帯色)で塗る。
アニメだと革?のような色をしている。黄色というか茶色と言うか。まさか革じゃないだろう。
XF-84、わずかに茶色のメタリックだがつや消し。新品の履帯だとこういう色だろうと思える好きな色。
コックピット
コックピットは説明書の指定はC317。塗ってみた。気に入らない。
ウォルはC317が嫌いである。やや赤みのあるつや消しグレー。ハセガワはなぜかコックピットにこのC317をよく指定してくる。
劇場版では微妙だが、氷結監獄の罠、最終兵器アッシュをみると、緑かかったグレー(※1)で、
C72ミディアムブルーがピッタリなのだ。この色は、説明書ではボディ色として指定されている。
※1 ミディアムブルーは、ブルーグレーよりは青だがそれでもまだ緑っぽい。
ということで、コックピット、ボディの裏を C72ミディアムブルーで塗装した。ちなみにミサイルの色もC72 ミディアムブルーがピッタリ。なのでミサイル類もC72で塗装した。
シートは、場面によって紫だったり茶色だったりする。劇場版だと紫。
茶色の方がそれっぽい気がしたので茶色にした。
ドーザー、ミサイルポッド
ドーザーやミサイルポッドの部分。説明書の指定ではC69グランプリホワイト。
レーシングカーなどのホワイトで、わずかにアイボリー寄りのホワイト。
普通のC1ホワイトじゃない点が好感が持てる。
しかし、C69でも弱い気がする。ウォルのチョイスはC311グレー(ベトナム迷彩色)。
C69よりもさらにイエロー、グレーを強くした色。白い鉄板が長年で退色したような色だ。
(写真の撮り方で微妙に色合いが違って見えるのが難点)
オンボロ船、ミレニアム・ファルコン号のボディ色として使うととても似合う色だ!
ウォルの大好きな塗料である。
C311単独で見ると、白が腐ったような美しくない色(笑)にみえる。
しかし、周りの色によってしっかり白に見える。しかも味のある白に!
C69だとパッと見た感じC1ホワイトと違いが判らない。
お?C1ホワイトとはちょっと違うね、とわかる色がC311なのだ!
ボディ、転輪
サーフェイサー
ハセガワのキットはモールドが繊細。埋まりやすい。
なので、普段はサーフェイサーなど吹かないのだけど。
ガイアノーツのシルバーサフを薄めに吹いた。
メタリック感を出しておきたかったので、下地をシルバーにしてみようかなと?
しかしプラの上に直接、通常のシルバー塗料だと、食いつきが悪く剥がれる可能性がある。
なのでサーフェイサー。でもモールド埋めたくないので、やや薄めに。
本塗装すると埋まるかもしれないので、スジボリ少し掘り起こしておくことにする。
めんどくさいのでフリーハンドで!
うん。すると、やっぱりこうなる。紙やすりでヤスる。
ボディ・転輪の塗装
ボディはどうする?C72は緑っぽいから絶対嫌だ!やや薄い紫ブルーのように見える。
しかもちょっとメタリックぽくしてみたい。
リアルに実写のような現代の装甲車を目指すなら、ブルーグレーでいいかもしれない。
でもウォルはSFアニメっぽい、でもアニメよりはリアルっぽい色を目指したい。
ちなみに転輪(ホイール)は、ボディより紫寄りにしたい。
なんだそのめんどくさい要求は!ウォルってやつめんどくさいやつだな~。
よし、転輪の色はこれで決定。シルバーにシアン・マゼンタ・クリアピンクも入れた。
普通にメタリックパープルって感じ。
ボディの色は・・・・あーでもない、こーでもない。・・・
色々足していって、結局、混ぜた色はこうなった(笑)。わけわからん。再現不能。
でも、とってもお気に入りの色になりました。
パープルブルーメタリック半つや消し!
スミ入れ
スジボリがいい加減だし、つや消しなので、スミが綺麗に流れるわけがない。
なので、コピックでスミ入れ。
コピックいいですよ。ガンダムマーカーより細い。0.02mm。
ガイドテープ貼ってスミ入れしたのは最初だけ。あとはめんどくさくなって全てフリーハンド。
でもスジボリ掘り起こしてあったから、全然ずれなかった。
↑こーゆーところは薄めたエナメルでスミを流す。スジボリ掘り起こしてないけど、上手く行った。
3.3.細かい部分の塗装組立
ハッチの部分
クリアーパーツになっている。電飾しないが雰囲気は出したい。色々悩んで試してみたけど。
最終的に、ボディ側を白で塗って、クリアパーツをクリアーイエロー、窓枠の部分をボディ色で塗った。
ドーザーアーム
ドーザーのアーム部分。内側に抜き穴があったので、プラの破片を入れてパテで埋めた。
ラッカーパテはヒケるので、少し塗って乾かして、また少し塗って乾かしてを3回位繰り返す。
一回でパテを盛ろうとしない。一度に大量に盛ると、表は乾いても内側がなかなか乾かない。
完全に乾いたら平らに削る。
ヘッドライト
レンズはクリアーイエローで塗装。
取り付ける土台の部分は、マスキングしてブラックとシルバーで塗り分ける。
ほんで、取り付ける枠の部分なんですが、ボディ色のみだと、どうもイマイチなんですよ。
アニメ見ても、レンズの周りは黒だし、ここを黒で塗装したい。
一体パーツなので奥まっていて塗装しづらい。けど筆で塗った。
いい感じになった。
苦手なフィギュアの塗装
フィギュア塗装は苦手なので最後に残ってしまった。
ベースの白はこの緑っぽい白。ガンダムカラー・フォー・ビルダーズ RX-78 ホワイト Ver.アニメカラー 半光沢。名前が長いよ。
顔は全員色を変えてある。左に行くほど黒っぽい。タロスが浅黒い、アルフィンが色白。
スーツの色なんですが、リッキーの緑はエメラルドグリーンぽい。
なのでエメラルドグリーン買ってきた。説明書はデイトナグリーン+ホワイトって書いてある。
いや、デイトナグリーンじゃないだろ!と思って、 デイトナグリーン+ホワイト を調合してみたら、あ!この色だ!
メーカー様疑って申し訳ありませんでした。ピッタンコこの色です!
ということで、買ってきたエメラルドグリーン2個無駄になった。
ルーペ使って、手がプルプル言いながら、ベルトのJマークも塗り分けた。
なに?野郎はいいから、アルフィン嬢を見せろ?高画質で?
アルフィン様にございます。
眼も入れました。
タロスは、髪の毛もっと後退していて、少ない気がするんですが、彼の名誉のためこれで良しとします。
搭乗ハッチが閉まらない。開けてみたらタロスの手が当たっている。
接着した肩を外そうと思ったけど、ガッチリ付いていて無理、腕を切り離して角度変えて付けました。
コックピット内の各種模様はデカールです。
アルフィン嬢を写せ。あ~はいはい。
おしりを写せ。べしっ!アルフィンさまに拒否されました。
デカール
デカールはあまり大きくないので楽。
つや消し面だが、マークセッターを本体とデカールの間にしっかり入れておけば、シルバリングしない。
※マークセッター:デカール軟化剤&のり。
※シルバリング:本体とデカールの間に空気が入って白く光って見えること。
巻き付けるタイプのデカールはどうしますか?
マークセッターをつけて1/3くらい巻き付ける。で、このまましばらく放置。
しばらく放置すると、1/3の部分がくっつくので、反対側にまたマークセッター塗って巻き付ける。
斜めになったら、爪楊枝などで位置を調整する。
一度に貼ろうとしないのがコツ。
4.完成
同サイズのパワードスーツほしいねえ!
5.使用したもの
5.1.使用キット
5.2.使用塗料
●サーフェイサー:GS-06 サーフェイサーエヴォ シルバー(G)
■ボディ色:記事の3.2.参照のこと
■ミサイルポッド、ドーザー:C311グレーFS36622(C)
■コックピット:C72ミディアムブルー(C)
■履帯:XF-84ダークアイアン(T)
■レーザー砲イエロー部分:C329イエローFS13538
■ヘッドライト、パトランプ:C48クリアーイエロー(C)、X-27クリヤーレッド(T)
■ジョウ:C65インディブルー(C)、C34スカイブルー(C)
■アルフィン:C68モンザレッド(C)
■タロス:C2ブラック(C)
■リッキー:C66デイトナグリーン(C) + GX1クールホワイト(C)
※(C)クレオス、(G)ガイアノーツ、(T)タミヤ
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