ポーラライツ製1/2500 U.S.S.エンタープライズ NCC-1701製作しました。形状は良いのですが問題はデカール貼り。説明がかなり間違ってます。初見でデカール正しく貼れる人いるのだろうか?
さらに、1/2500スケールでカーク船長、ミスタースポックのいるブリッジも作りました。
1.キットの特徴
箱の右上には、マイケル・バーナムさんが描かれている。船長ではないが、スタートレック・ディスカバリーの主人公である。
箱に折り目が入れてあるのだけど、とても開けずらい・・・。箱がすぐに開けられずイライラする。早く開けてみたいのに。
外箱がぶ厚いが、中身はスカスカである。この1/3の厚みで十分である。
内箱の側面にデカールの説明書が書いてある。まさか、デカール貼りの説明を側面に書くために箱をぶ厚くしたわけではあるまいな。
1.1.少ない部品
部品がとても少ないなと思い、箱の裏を見て驚いた。
部品数、29個!!すくねー!
飾り台で、3パーツ使用するから、船体は19パーツか!こんなに部品の少ないプラモデルを作るのは初めてである。簡単で良い。
右上の飾り台はもう組み立ててしまったが、これがデカールを除いた、全部品である↓
1.2.アズテックパターンはデカールで再現
エンタープライズ号の表面は、小ブロックごとに塗装を変えてある感じで、何やら模様のように見える。アズテックパターンと言うらしいがデカールで再現。
実際作ってみるとわかるが、船体ほぼ全部をこのデカールで覆い尽くす。
デカールを貼らない場所は無いという感じだ。
1.3.スナップフィットキットだった
箱にSnap itと書かれており、なんだこれ?スナップフィットじゃないよな?アメリカ製のプラモデルだし、とずっと思っていた。
実際作ってわかった。スナップフィットだ。接着剤不要のキットである。素晴らしい。
2.製作コンセプト
普通に作る。説明書通りに。
以上。
3.製作
3.1.組み立て全般
一旦下地をブラックで塗装してから、後で船体全体をシルバーで塗装することにした。
部品はこれで全てである。
3.2.はまりにくいパーツ
幾つかはまりにくいパーツがあるので、一部削ってやらなければならない。
ワープエンジン前部
左右のグレーのパーツがピッタリ閉まらない。赤丸の突起を削る。
ディフレクター盤
はめ込みの突起があるのだけど、結構削り込まないと入らない。
さらに取り付け向き(上下)があるので注意。説明書を見ても上下に注意するような記述は見当たらない。しかし、実際にはめて見ると、ピッタリこないのでおかしいな?と思って上下逆であることに気付く。
3.3.ヒケ処理
各箇所ヒケがあるので、気になる場合は削っておく。
3.4.合わせ目消し
第二船体の左右貼り合わせ、ワープエンジンナセルの左右貼り合わせで合わせ目が生じる。
パテなどを盛って削り、合わせ目を消しておく。
3.5.ブリッジの製作、人間も作ったぞ1/2500で
amazonのレビューでmugai37さまのコメントを見ると、ブリッジも作ったと書いてある。ならばウォルも真似してみるしかない。
ブリッジはたぶんこんな感じだろうか。
0.3mmプラ板2枚切り出し、真ん中に4mm位の穴を開ける。2枚のプラ板を重ねて接着する。
伸ばしランナーを作り、穴の周りに「手すり」を作る。一部、手すりをデザインナイフなどで切り取り、それを床面に貼り付けステップとする。
さらに、0.3mmプラ板を小さく切り出して、艦長席と操縦席と航海士席をつくる。
ここからウォルオリジナル。寂しいので、人も作りました。スケールは1/2500。
拡大するとこんな感じ。
船長はクリストファー・パイクだろうか?パイク船長は良く知らんので、カーク船長と言うことにしておこう。
船体に組み込むと、こんな感じ。
作り方。
伸ばしランナーを垂直に接着する。身長の長さに先端をニッパーでカットする。
このままだと円柱形なので、頭に流し込み接着剤を塗布し、先端を丸める。
それらしく塗装して出来上がり。
3.6.透明パーツ
ワープエンジンの透明パーツを、クリアブルー、クリアオレンジで塗装した。
で、綿棒を切って中に入れておきました。
最終的にこんな感じに。
3.7.船体全体の塗装
船体全体を、シルバーで塗装しました。
なるべく白っぽいシルバーにしたかったので、使用した塗料は、プリビアスシルバー。
3.8.このデカール、初見で全て貼れる人はいるのか?
デカールは船体ほぼ全体を覆う。
このデカール頑丈である。なかなか破れない。一度貼ったデカールを剥がして貼りなおすを2~3回繰り返しても破れない。一度マークソフターも使ってみたけど、効いたかどうかよくわからなかった。
しかし、このデカール貼り、超難解である。
どこに貼っていいのかわからないデカールが色々あるのだ。
3.8.1.デカールの貼り付け指示が多数間違っている
内箱の側面にデカールの説明が書いてある。が、第二船体の一部と、ワープエンジンのデカール番号が色々と間違っている。
側面は間違っているけど簡単。
ワープエンジン下面。番号指示が色々間違っているが、デカールの凹凸形状をよく観察し、それと同じ形をしている部分を探し、そこに貼ればよい。
3.8.2.超難解、ワープエンジン上面デカール4枚。
ワープエンジン上面。最も難解なデカールがこの4枚。
どの位置にどの向きで貼るのかさっぱりわからない。
下面のデカールのように形状に凹凸があるとわかりやすいが、凹凸がない単なる長方形なので、どこに貼ればいいかわからない。
場所を色々変えて合わせてみたが、どこに合わせてみても上手く合わないのだ。
なんだこれは!
ピンセットで濡らしたデカールを持ったまま長時間悩んでいたが、ずっとこのままにしておくわけにはいかない。なんとなくそれらしいとことに貼ったが、正しい位置に貼れなかった。
アズテックパターンを全て研究し尽くしているスタートレックの超マニアか、IQ200の天才でなければ、初見で貼れる人はいないんじゃないか?
後で色々考えた結果、おそらく、正しい手順はこうである。
3.8.3.ワープエンジン上面デカールの正解(多分)
手順3,4の段階で、ワープエンジンナセルの15,16の部品は接着しない。はめても取り外しできればOK。
ワープエンジンナセル上面のデカールを図の位置に貼る。赤いマークは後ろにくる。四角いモールドの上下に接触する位置に貼る。
先ほど貼ったデカールの真ん中に切込みを入れる。ここに部品15,16を取り付ける。
ウォルはこの通りに貼ることができなかったので予想です。だれか検証してください。
4.完成
チャーン、チャー、チャラララー♪、チャラララララ、ララララー♬
航星日誌、宇宙歴ゼロゴーニーゴー、我々は惑星Xの調査に向かった。
調査を開始する。私とスポックとマッコイを転送しろ。
ミスター加藤、ブリッジを頼む。
特に何もないな。つまらん。帰るぞ。
「ミスター加藤、ワープ5だ。 進路は地球」「了解」
任務完了。
カーク船長は功績を認められて、提督に昇進しました。
めでたし、めでたし。
-終わり-
5.使用したもの
5.1.塗料
●サーフェイサー:GS-03 サーフェイサーエヴォ ブラック(G)
■船体:AVC02 プリビアスシルバー(C)
■ディフレクター盤:C9 ゴールド(C)
■ワープエンジンクリア部:X-26 クリアオレンジ、■X-23 クリアブルー(TE)
▲ウェザリング:なし
▼スミ入れ:なし
※(C)クレオスMr.カラー、(G)ガイアノーツカラー、 (M)モデルカステン、 (TE)タミヤエナメル 、(TA)タミヤ アクリル、(W)クレオスMr.ウェザリングカラー、(A)クレオス アクリジョン
※A→B:Aを下地に塗り、上からBを塗ったことを表す。
※A + B:AとBを混ぜて使用したことを表す。
5.2.使用キットのリンク
デカール貼りさえ気を付ければ、良い商品です。
ポーラライツ スタートレック ディスカバリー NCC-1701 USSエンタープライズ 1/2500スケール プラモデル POL971 |
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