ビークルモデル Xウイング 4機製作(2)

＜前回からの続き＞

バンダイ　ビークルモデル002 Xウイング(X-WING STARFIGHTER)を4機同時作成した。
ビークルモデルは安くてお手軽なキットである。
写真は作成したRed2。

マスキングシートの自作

翼の赤マーキングをどうするか。マーキングシールにするか塗装か？
表面がモールドなどで凸凹しているので、シールだと下のモールドが隠れてしまうので塗装することにした。
4機分（16箇所）もマスキングテープを貼るのは面倒だし、今後もまたXウイングを作るかもしれない。直線ばかりで簡単そうだし、マスキングシールを自作することにした。そのときは、地獄を見ることになるとは思っていなかった。

プロップ模型に近づけたかったので、プロップ写真などから、寸法を測ってPhotoshopに描いてみる。印刷し合わせてみては修正を何度も何度も繰り返す。なかなかピッタリ合わない。

プロップ写真の形に合わせて赤マーキングを作ると、ビークルモデルにはどうも合わないのだ。バンダイの再現度を信頼しているが、もしかして翼の角度がプロップ模型とプラモデルで角度が違うのではないか？

最初、翼の角度は15°と予想した。また、分度器がなかったので正確に測ってはいないがプラモデルの翼の角度は15°のようである。（下の写真参照）

しかし、プロップ模型では、前進翼の角度が13°っぽいのだ。もちろん、プロップ模型は写真でしか見られないから、実際に模型は何度になっているかは正しくは不明である。
15°で設計すると、赤マーキングの形状がプロップ模型のようにならないのだ。
しかし13°にするとプロップ模型とほぼ同じ形に再現できる。

今回の目的は、BANDAI ビークルモデル X-WINGに張り付けるマスキングシートを作っているのであって、プロップ模型のマスキングシートを作っているわけではない。従って、角度を15°として図面を作成した。そのため、プロップ模型と若干異なる部分があるが。

完成したマスキングシート

Red12のみあればRed1～12まで全て対応できるが、切り抜くとき紛らわしいので、Red1～6までは縦ラインの数をそれぞれ合わせておいた。
使ってみたい人は、この記事の一番下からダウンロードしてください。

さて、作成したマスキングシートをA-ONE社のシール紙に印刷する。

さて、やっとマスキングシートができたが、この後の作業も忍耐を要する。
というよりこの後の作業の方が大変であった。

マスキングシートの切り抜き作業である。

マスキングは1機あたり4枚必要である。4機あるので16枚切り抜く必要がある。
実際やってみると、大きさが小さいため、きれいに切り抜くことが難しい。
定規にデザインナイフ（あるいはカッター）で切り抜くのだが、ラインに沿ってきれいに切れない。
赤マーキング全体の横幅が10mmで、縦ラインが11本分あるから、1つの縦の赤ラインが0.9mm幅しかない。
切り抜くと、印刷のラインから、ずれたり、斜めになったりするのだ。
角に点を打ったり穴を開けてみたりしたが駄目。
大きさが小さいので、ほんのちょっとずれても目立つ。
5枚くらい切り抜いてみて、そのうちの1枚がなんとか我慢すれば使えるレベルかなという感じだ。
まあ、1枚程度切り抜くなら良いが、これを大量に繰り返し切り抜いていると、集中力が無くなってきてデザインナイフを持つ手元がさらに狂うのだ。

何枚も切りぬくのは大変なので、0.1mmのプラシートを1枚つくり、使いまわしできないかと考えた。プラスチック製のテンプレートである。
やってみた。駄目だった。
シールではないので、翼にピッタリ接触しない。
浮いてしまうので、その隙間から塗料が入り込み、赤と白の境界線がボケた感じになってしまうのだ。

仕方なしに、やはりマスキングシールを大量生産することにした。
レッド1は、縦ラインは1本なので楽だが、レッド5は5本もある。
レッド5を切り抜いていて、集中力がなくて気が付かず、うっかり6本目まで切ったことがある。

縦の赤マーキングを全部切り取って、あとから0.7mmのマスキングテープを等間隔に貼ってみた。幅は等間隔だが、注意しないと斜めになってしまう。結局あまり上手くいかなかった。

マスキングシールを貼ってこれからエアブラシ体勢の図。

使用シート

エーワン ラベルシール キレイにはがせる ノーカット 10枚 31271

＜次回へ続く＞