過去に購入した3Dプリンタが調子悪いので、新しい3Dプリンタを購入しました。
XYピクセルが現在最小の18μmです。超精密プリントが可能ってことです。
1.購入検討
なぜこれを購入したかはこちら。
2.開梱・調整
2.1.開梱
購入したのは、Mars4 Ultra。Mars4の上位版。Mars4でも良かったのだが、購入時、売って無かったのでUltra。
通常モデルと基本性能は一緒だが、WIFIで通信できたり、ACFフィルムだったり、ゼロ点調整しやすかったり、オマケ機能が多い。なにしろ、色がブラックってのがカッコいい。
前回所有していたQIDI TECH Shadow5.5Sと比べると、こうである。
(最新機と比べるのは3年前のShadowが可哀想ではあるが)
Mars4 Ultraは2023年6月発売。
付属品
・白い箱は、空気清浄機。レジンはいやな臭いがするのでありがたい。
・カードは、スライスソフトVoxeldance Tangoのライセンスキー。Tangoは有料だが、このライセンスキーを入力してタダで使える。
・銀&黄色の長方形は、USBメモリ。説明書、スライスソフト、テスト印刷用のデータが入っている。
・黒ペンのようなやつは、WIFIアンテナ。
他、マスク、作業手袋、ストレーナー、工具類など。
2.2.調整
ゼロ位置調整
どの光造形プリンタでも同じだと思うが、プラットフォームの高さ調整をしなければならない。説明書通りに実施する。
Z軸を上にあげる。
ビルドプラットフォームを手回しネジで取り付ける。
レジンタンク(ヴァット)は外しておく。
ビルドプラットフォームのネジをプラットフォームがグラグラ動くように緩めておく。
レベリングカードをLCDの上に置く。
ゼロに戻すを押すと、プラットフォームが下がって勝手に止まる。
レベリングカードが動く程度に押さえつけられているのを確認したら、ビルドプラットフォームのネジを締めて固定する。
Z=0に設定を実施する。
光源の確認
ツールの画面露出を選ぶ。
文字を押す。
写真のような文字が表示されればOK。
3.テストプリント(1)
幾つかテストプリント。
Phrozenのテストプリントモデル。
かなり精密にプリントできてる。
0.3mmの細いヒゲ。0.8mm未満の穴あき六角中は失敗。パラメータを細かく調整すればいけるのかもしれない。
このテストプリントのダウンロード先↓
AmeraLabs Townのテストプリントモデル。
2~3cmくらいの小さなモデルです。
このテストプリントのダウンロード先↓
この装置に添付されてたチェスの駒のモデル。
4.スライサーソフト
この装置に、CHITUBOXと、Voxeldance Tangoが付いている。
CHITUBOXは、ウォルはShadowのときも使ってたので慣れている。
CHITUBOX
CHITUBOXは無料版と有料版があり、添付は無料版。
シンプルで使いやすい。
Voxeldance Tango
Voxeldance Tangoは有料版しかないが、添付のカードの裏にライセンスキーがあり、これを入力すればタダで使える。
こちらは日本語が変であるが、機能が豊富。
ちなみに、装置にはVer2.11が添付されていたが、公式サイトからダウンロードしても、同じライセンスキーで最新版が使えた。
5.使ってみて気になった点
問題点1(ネジのキャップがすぐ取れる)
なにか黒い丸いのが落ちてんな~と思ったら。
プラットフォームのゴムキャップか。
造形物を取ったり、掃除するときにプラットフォームを外してひっくり返すのだが、指に当たって、これが良くポロポロ取れる。
無くても問題なさそうだが、いつか無くしそうだ。
問題点2(動作音が耳に付く)
Z軸が上下するときの音が耳に付く。電話の不通音のような音がする。
大きな音ではないが繰り返し長時間聞いているとイラつく・・・
6.印刷の設定がわからん(知識不足)
まだまだ知識不足で、印刷設定がよくわからんのです。
問題点?時間かかりすぎ!と思ったら設定ミスだった!
ネットでデータを入手したので、アキラに登場する金田のバイクを印刷してみよう。
Shadowだと印刷時間4時間だった。
Mars4だと、ゲゲッ!17時間!印刷精度が上がったので、その分時間がかかるのか。
攻撃機、ブラックバーン・バッカニア1/144サイズ。
54時間!!
例えば、金曜の夜に帰って印刷を開始して、印刷終了が月曜の朝になっちまうぞ!?
精密な分、時間ものすごくかかるのか?ガックリ・・・。
いや?設定変えれば粗くても高速にできるんじゃないの?と思い、設定を確認した。
やっぱり設定がとんでもないことになってた!
Z軸方向(縦方向)の1層の厚みが、0.005mmになってました。デフォルト値は0.05。以前使ってたShadowも0.05。間違えて10倍細かい値にしてた!そりゃ時間かかるわ!
0.05にしたら、プリント時間2時間台。速い!
造形物がはがれん!
造形物がプラットフォームにくっ付いて、全然剥がせない。
もう瞬間接着剤でくっ付けたんですかと言うほどくっついてる。
刃を入れて無理やり取ったら、プラットフォームが傷だらけになった(泣)
外し方のコツは少し掴んだ。
隙間にスクレーパーを入れて、上からハンマーで叩く。
最下層の露光時間短くすれば外しやすくなるかな?
7.テストプリント(2)
添付のサンプルデータ、チェスの駒ルーク
添付のUSBにあった、チェスの駒データをプリントしました。いいかんじ。
プラットフォーム傷だらけだが、無事にプリントできた。2時間少しくらい。
なかなかうまくプリントできんな。
パラーメータがたくさんあるので、今後、最適設定値を探らねばならん。
6.他
UVレジン
レジンは添付されてないので、買っておく必要がある。
SK本舗の水洗いレジンがおススメです。
グローブ
製品にグローブとマスクがオマケで付いているが、消耗品なので買っておいた方がよい。
ウォルはニトリルグローブ使っていたが、ネオプレンゴムの方が良さそうである。
光造形の3Dプリンタを使う人へ
— 醤油皿 (@syouyuzara) October 24, 2023
どうやらレジンアレルギーになったようです。
皮膚科医に言われたのは使い捨て手袋はダメ、ゴム手袋でもアクリル樹脂が貫通するので少しでも被害を減らすために手袋を二重に(インナーに綿手袋)する事を言われました。
皆さんもくれぐれもお気を付けください。
ゴム手袋と言っても種類は様々で素材についてもニトリル手袋よりネオプレンの方が防御効果は高いみたい。
— 醤油皿 (@syouyuzara) October 24, 2023
浸透するので手袋は二重にして、一番外は使い捨て、内側も定期的に交換が良いのかもね。
ネオプレンの厚手の手袋の上にニトリルの薄手手袋する。みたいな。https://t.co/LfQxbvu3rm
↓ニトリルは溶剤が貫通するっぽい。
怖いので、ネオプレンゴムのグローブ購入。
7.リンク
amazonリンク
装置本体
Mars4(無印)買うなら、値段があまり違わないので、Ultraで良いと思う。
※ELEGOOのプリンタ、どの機種もほぼ売り切れですね。一体どうなってんの?(2023.12)
レジン
500gと1000gがあるが、とりあえずお試しに500gを買っておく。
レジン色々なメーカーから出てますが、まず、SK本舗は信頼性高そうです。
色は各種いろいろあります。
グローブ
ネオプレンゴムのグローブ
使い捨てタイプであるが、ニトリルよりいいだろう。
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