おすすめのエアブラシ(ハンドピース)は?

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プラモデルなどを塗装するときに使うエアブラシであるが、有名メーカーであれば、どれも綺麗に吹けるので基本的にはどれを買ってもいい。では、購入のポイントは扱いやすさ、ユニーク性、耐久性などである。ウォルのおすすめはこれである!

1.おすすめハンドピース

エアブラシは、コンプレッサーなど全てを含めてエアブラシと言うのではないかと思う。この記事では持ち手の部分だけの話なので、ハンドピースと呼ぶことにする。
初心者は扱いミスで、ハンドピースを傷めてダメにする可能性があるので、最初から値段の高いものは買わない方がいいと思う。しかしあまり安物を買っても使い物にならなかったりする。従って、ここでは、一般的なおすすめと初心者向けに分けて紹介する。
一般的にベーシックな、おすすめは、口径0.3mmダブルアクションである。

1.1一般的なおすすめ(ウォル絶賛!)

(1)ウェーブ:スーパーエアブラシアドバンス(型番 HT-111 )
(2)タミヤ:スプレーワークHG(型番 74537

どちらも、口径0.3mm、ダブルアクションである。
おすすめ理由は、軽くて持ちやすい、トラブルが発生しにくい
欠点は、タミヤのHGはあまり売ってないので入手しづらい
値段は8千円~1万円くらい。

※アネスト岩田製もお勧めしたいけど、値段が高いので、ここでは紹介しない。

1.2.初心者おすすめ

(1)タミヤ(スパーマックス):SX0.3D(型番 74801)
(2)クレオス:プロコンBOY PS-268

5千円~8千円くらいで買える。

SX0.3Dはタミヤから発売されているが、スパーマックスと言う会社のハンドピースで、
口径0.3mm、ダブルアクション

PS-268Aは口径0.4mm、シングルアクション。0.4mmだがあまり問題ない。
シングルアクションだが、構造が簡単だから初心者には清掃しやすい
なお、PS-268Aはアルミ製で軽くてよかったのだが生産終了になっている。
重い普通タイプPS-268は売っている。

2.おすすめメーカー

他にも良いハンドピースは沢山あり、違うものが欲しい人は、
下記のメーカーが販売するハンドピースを買っておけば、まず間違いはない。
・エアテックス(AiRTEX)
・クレオス(GSI creos)
・タミヤ(TAMIYA)
ウェーブ(wave)
アネスト岩田(ANEST IWATA) ※高級品
Harder & Steenbeck ※高級品
 ※プロモデラーの桜井信之氏が、モデラーは最終的にはHarder&Steenbeckに辿り着て欲しいと言っていた。ウォルにとって夢のハンドピース!

3.使ったことがあるエアブラシをざっと紹介

ウォルが使用したことがあるエアブラシについて説明する。

メーカー:エアテックス

ビューティー4

★特徴
 ダブルアクション。口径変更可能
 入手性:普通
 価格:クレオス、タミヤなど一流どころに比べるとやや安価
 ※交換用のノズルベースセットを買えば、分解し入れ替えることで、0.2mm、0.3mm0.5mm口径に変更できる。便利~。

本体1本持っていれば、口径を変更できるのだ。

補足

ビューティー4は、エアテックスの中では安価な方に分類されるハンドピースである。
エアテックスの主力機は別にある。XP-xxxとか、MJ-xxxのようなやつだ。
エアレバというユニークな仕様のものもある。
ビューティー4しか使ったことないので、廉価版のビューティー4しか評価できないが、
エアテックス買うならXP-、MJ-などの方がおすすめだと思う。
ビューティー4は、模型でなく、ネイルアートとかオシャレ向けに設計されていると思う。

メーカー:クレオス

プロコンBOY PS289

★特徴
 ダブルアクション、0.3mm口径。
 入手性:良い
 ※持ち手の部分が斜めになっていて持ちやすい。

※ネットで動画などを見ると、多くの人が使っていることがわかる。

プロコンBOY 268、268A

★特徴
 シングルアクション、0.4mm口径。
 入手性:悪い
 ※0.4mm口径と言うのが珍しい。(0.3mm、0.5mmはよくある)
  アルミタイプ268Aは生産終了

タミヤ

スプレーワークHG

★特徴
 ダブルアクション、0.3mm口径。
 入手性:悪い(あまり売ってない)
 ※同クラスのハンドピースの中で一番軽い。もしかしたらイチオシかもしれない実力。

スプレーワークHGスーパーファイン

★特徴
 ダブルアクション、0.2mm口径
 入手性:普通
 0.2mm口径の中では、値段が安め。

メモ:0.2mm口径以下のハンドピースって買う必要ある?

結論:ベテラン以外は、0.2mm以下のハンドピースは買わなくてよい。
初心者でも優越感に浸りたい人は買ってもよい。
0.3mmでも太さ1mmの線は引ける。←ウォル経験済み
上級者でもないのに、エアブラシで1mm未満の細い線を描きたいことがあるか?
腕が無ければ0.3mmだろうが0.18mmだろうが太い線しか描けないので買うだけ無駄である
0.2mmを買う前に、0.3mmで細い線を引く練習をする方が先だ!
当時、腕もないのに0.2mmを買ってしまったウォルが言うんだから間違いない。

上記写真は、タミヤHG0.3mmで吹いた。ウォルがやったら1mm幅の線が引けた。

<細い線引くコツ>
塗料はうすめにする、空気圧は低めにする、ハンドピース先端を用紙に近づける(距離1cmくらい)。レバーはほんのわずかだけ引く(塗料の出る量を極小にする)。
レバーを押して空気を出すが、でも塗料はほとんど出さない(レバーをほとんど引かない)くらいのイメージで。

ウェーブ

スーパーエアブラシアドバンス

★特徴
 ダブルアクション、0.3mm口径。
 入手性:普通
 ニードルキャップがクラウンタイプと先細タイプの2種類が添付されてくる。お得
 軽く扱いやすい、トラブルが発生しにくい高品質でおすすめである。
 クレオスほど大勢が使っているわけではないが、ネットや本をみると、このハンドピースが映ってたりするので、使っている人はそこそこいる。

アネスト岩田

HP-CH

★特徴
 ダブルアクション、0.3mm口径。
 入手性:悪い
 価格:高い!
 アネスト岩田は国産エアブラシの最高品質。お値段は他の2.5倍くらい。
 みんな一度はあこがれる高級品
 財布に余裕ある人は買え!
 ウォルも買った!が、もったいなくて全く使ってない!飾ってます!
 なので、使用感などのレポートができない!(笑)

エアブラシワークス

比較的最近のメーカー。

AW-303

Airvrushworks AW-303

★特徴
 ダブルアクション、0.3mm口径。
 入手性:良い
 価格:クレオス、タミヤなど一流どころに比べるとやや安価

比較的値段の安めのメーカーだが、吹いてみて使用感は良い。
見た目もかっこいい。

クレオス、タミヤなどに比べ、ネジの精度が若干甘い感じがする。グリスアップしておいた方が良いかもである。

フタ。

クレオスやタミヤなど他社のハンドピースに付属しているフタははまらない。
エアブラシワークスだけフタの直径がわずかに小さい。
無くしたとき、他社のフタを代用できない。

4.重量対決(軽さ対決)

やっぱり軽い方が扱いやすい!
ダブルアクション、0.3mmの同等クラスで重量比較をしてみた。

エントリー
・クレオス PS289
・タミヤ HG
・ウェーブ スーパーエアブラシアドバンス
・アネスト岩田 HP-CH
・エアブラシワークス AW-303

結果(軽い順)

1位 エアブラシワークス AW-303
2位 タミヤ HG
3位 アネスト岩田 HP-CH
4位 ウェーブ スーパーエアブラシアドバンス
5位 クレオス PS289

コメント

軽い方が疲れないし持ちやすい。
一時期、クレオスとウェーブ、2本持ちで使用していたのだけど、ウェーブの方が使いやすかった。手に馴染むのは持ち手が斜めについているクレオスだけど、軽いウェーブの方が使いやすく感じた。
クレオスとウェーブだが3gくらいしか違わない。でもこの3gの差が大きく感じる。
数字だけを見ると、
クレオス、ウェーブ(重い)⇔タミヤ、岩田(軽い)だが、
ウォルの使用感だと、
クレオス(使いづらい)⇔ウェーブ、タミヤ、岩田(使いやすい)で、
クレオスとウェーブの間に仕切り線がくる。

しかしなんだこの、エアブラシワークスの圧倒的な軽さは!軽さは正義!

5.耐久性(トラブル)対決

ウォルが最低1年以上使ったことがあるエアブラシを比較する。

エントリー
・エアテックス ビューティー4
・クレオス PS289、PS268、PS268A
・ウェーブ スーパーエアブラシアドバンス
・タミヤ HG

結果

トラブルなし:ウェーブ スーパーエアブラシアドバンス、タミヤHG
トラブルあり:クレオス、エアテックス ビューティー4

注意:個体差や使用によって変わってくると思うので、参考程度にしてほしい。

ウェーブ スーパーエアブラシアドバンス

このエアブラシは3年以上使用したが、過去に一度もトラブルらしいトラブルに全く遭遇したことがない。完璧である
実際に製造しているのはどこかの下請けの子会社だろうが、なんという素晴らしい精度、素晴らしい品質、これぞ日本の職人技!ウォル、ベタ褒めのハンドピースである。

タミヤ HG

このハンドピースも2年以上使用しているが、ほぼノートラブル
2年くらい使っていて、一度、吹き加減が調子悪くなったが、丁寧に分解清掃したら、復活!それ以来は調子いいままだ。
何となくのウォルの感覚で上手く説明はできないが、吹き加減的に、わずかに上記ウェーブの方が品質が高いような気がする。ウォルおススメ2番手くらいか。
しかし圧倒的に軽いので長時間持っていても疲れ知らずだ!

クレオス PS289、PS268、PS268A

クレオスのエアブラシは吹き加減は素晴らしいが、ピストン部分に問題が発生しやすい。
(ウォルが購入した3台中、3台ともこの現象が発生)

PS289、PS268、において、指を離してもピストン部分がゆっくりしか戻ってこない現象になった。

PS289はピストン部分を分解して清掃したら復旧した。現在はそれ以外に、しばらく吹くと詰まって出なくなる現象も発生している。清掃直後は出るがすぐに出なくなる。

PS268はピストン部分を分解して清掃してもだめで、グリスを塗ったら多少良くなったが、すぐに再発するようになった。

クレオス PS268A

PS268A。こいつは今のところ調子いい。トラブルは発生していない。機構はPS268と一緒だが何か違うのだろうか?単なる個体差? 最近こいつもピストン調子悪くなってきた。2023追記。
-> が、最近また調子いい。2024

ただし、ウォルは経験ないが、メーカーのトラブルサポートはさすが大手メーカー、とても良いらしい。

エアテックス ビューティー4

口径を変更できるユニークなエアブラシだが、ネジ部に問題が発生しやすい。
このビューティー4は、いままでに2台購入したことがあるが、2台とも同じ現象が発生。
AとBの2箇所にネジ部がある。Aは外れるのだが、使用しているうちにBが外れなくなってしまう。

Aは分解清掃の時外す必要があり、Bはニードル交換のとき外す必要がある。

ビューティー4は、オプションのノズルベースセットで、口径を変えたりできるが、Bが外れないとニードル交換ができない。
ラジオペンチで外すことはできるが、何度もやっていると傷めて変形してしまう可能性がある。
ニードルを変えないなら、清掃はできるので困らないが、特徴である口径変更ができないので残念である。

しかしウォルのエアテックスに対する好感度は高い。とても良い技術者がいるようである。
XP-725は使ったことないが、こちらは品質高いのではないだろうか?

6.補足説明

6.1.エア圧の調整機構

ハンドピースの下に、ネジが付いているモデルがあるが、これはエア圧の調整機構である。

エア圧調整機構

ゆるめるとエアの噴出を弱くすることができる。メタリック塗装などふわっつと弱く吹きたいときはあると便利だ。
コンプレッサーやレギュレーターにエア圧の調整機構が付いている場合は、そちらで調整できるので無くてもよい。

上級者には不要説?

このネジ、あると、なんとなくカッコよく高級機に見える。
しかしそう思うのはおそらく初心者~中級者まである。
上級者になるとボタン(ピストン)の微妙な押し加減で調整してしまうので、上級者はこのような余計なものはむしろ不要と思っている。

6.2.先端の形状

ノズル先端が、円筒形になっていたり、ギザギザになっていたり種類がある。
吹き加減はほとんど違わないので、購入するとき、あまり気にしなくて良い

3種類ある。
・先細:細い線などを引きやすい。
・先太:塗料が広がるので広い面積を塗装しやすい。
・王冠:対象物に非常に接近して吹くとき、空気を隙間から逃がし、空気の吹き返しを軽減できるよう工夫したもの。
清掃の時、フラット(円筒形)は先端を指で塞いでうがいできるが、クラウン(王冠)は先端を緩めてうがいするという違いがある。

清掃の方法はこの記事参照↓

先細でも遠くから吹けば広い面積を吹けるし、先太でも近づければそれなりに細く吹ける。
吹き方と先端の形状がマッチしていれば多少便利と言うだけで、どの形状でも困ることはない。
違いを感じるほど、違わないので、ハンドピースをわざわざ先端の形状で選ぶ必要はない

7.製品のリンク

ウェーブ エアブラシアドバンス
文句なしにおすすめ!

↑あれなんでこんなに値段高くなってるんだろう?2023.3

タミヤ スプレーワークHG
これが売ってなかったら、上のウェーブを買うべし

クレオス PS-289
ウォルのおすすめには入らない。でも、ベテランでも使っている人が圧倒的に多い。

スパーマックスSX0.3D
安いものが欲しい人はこれ。

↑タミヤから販売されているが、スパーマックスというメーカーのハンドピースである。

クレオスPS-286
これだけ、0.4mmシングルアクション。使いやすいけど、入手性悪い。

エアブラシワークス AW-303

軽量です。

アネスト岩田 HP-CH

高品質を味わいたいならこれを買うべし。ちょっと高いぞ!

Harder & Steenbeck

ちなみにこれが、ウォルが憧れる、夢、まぼろしのハンドピースである。

ドイツのなんとか博士が人間工学に基づいて設計したらしい。
見た目的にも、シルバーやらレッドやらゴールドやら美しすぎる!

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