タミヤ製マクラーレンセナ。作るのが楽しみなキットでもあるし、箱を開けて見てボディのパーツ分割にビビってしまうキットでもある。しかし、実際作ってみるとそれほど難しくはなく、高精度でさすが世界のタミヤである。また、YouTubeのTake_Channelで有名な「HobbySpace36」開催のセナコンペに参加しました。
1.キットの紹介
使用キットはタミヤ・マクラーレンセナ。(McLaren SENNA)
ヨーロッパ仕様、日本仕様、アメリカ仕様
ヨーロッパ仕様、日本仕様、アメリカ仕様が選択できる。マフラーやナンバープレート、リフレクターなどが異なる。日本仕様も含め全て左ハンドル。
パーツ分割
ボディパーツが細かく分割されており、黒いフレームに各パーツをつけていく。
部品数は多いし、組み立て説明書は本(ページ数が多い)になっているし、ビビってしまったが、作ってみるとそれほど難しくはない。
ランナー
同じランナー上に、グロス(光沢)部品とセミグロス(半光沢)部品が混在してある。スゲー。
材質を変えてあるわけではなく、金型の表面処理の仕方を変えているのだと思われる。
精度
最新キットで精度が良く、パーツのズレなどは一切ない。さすがタミヤ・クオリティー!
2.製作のポイント
2.1.製作コンセプト
札幌に納品された仕様で作る。ボディ色はコロラドゴールド。
なぜならウォルは北海道出身だからだ。ウォルにとって他の選択肢はありえなかった。
なお、この車は途中で色を赤白に塗り替えられているが、最初に納品された仕様で作る。
コロラドゴールドがどういう色かよくわからないが、赤金系で作ろうと思う。
セナコンペに参加
ついでに、YouTubeのTake_Channelで有名な「HobbySpace36」のセナコンペに参加しました。
下記は、ウォルの投稿です。
2.2製作、改修のポイント
ツイッターに書いてある通り、下記箇所をキットから変更してある。
(1)各グリルを金網に置き換え
(2)前ナンバープレート自作
キットには後ろのナンバープレートしかないので、前のナンバープレートを自作した。
(3)ヘッドレスト、リアウイング、後ろのMcLaren,SENNAの金色ロゴ自作
キットにはないデカール類を自作した。
(4)マフラーのフチを薄く削った
(5)シートベルト自作
黄色のマスキングテープで自作した。
(6)カーボン貼り
カーボンフィニッシュ、カーボーンスライドマークを貼った。
(7)研ぎ出し有
時間が無かったため中砥ぎはしなかったが研ぎ出しは行った。
3.製作
説明書を見ると、先にボディ次にシャーシ製作になっているが、先にシャーシ側を製作することにした。
3.1.シャーシ側
3.1.1.シャーシ
シャーシ部分をマスキングし色分け塗装した。
アクセル、ブレーキペダルなども塗装し付けているが、最終的にほぼ見えなくなる。
3.1.2.エンジン部分
エンジン
合わせ目ができるので消してみたが、隠れて見えなくなるので意味は無かった。
ヒートシールド
パイプをマスキングし塗装したが、パイプの境目は隠れて見えなくなるので綺麗にマスキングする意味は無かった。
インテイクマニホールド
ココは見える部分なので手を入れる価値はある。実車を見るとカーボンである。
パーツの合わせ目ができるが、ハセガワ製・カーボンフィニッシュ20を貼ったので合わせ目は見えなくなった。
ここまでの状況
3.1.3.足回り
ブレーキディスク
色指定はライトガンメタルになっていたが無いので、焼鉄色61とガンクローム104を混ぜて使用。やや明るいシルバーだが、穴の部分をブラックでスミ入れし拭き取ると、やや暗くなって良い感じになった。
キャリパーなど
この辺りは回転する部分なので、接着剤をつけてはいけない箇所がある。
組んだら、流し込み接着剤とチョンチョンと付けるだけにする。
写真は後輪側。キャリパーはデイトナグリーンで塗装した。
スプリング
スプリングの色はブラック指定だが、面白みがないので、デイトナグリーンで塗装した。
最初ブラックで全体を塗装、スプリング部分をホワイト→グリーン(※)で塗装、スプリングの隙間に、エナメルのブラックを流し込んだ。
※鮮やかなグリーンは隠蔽力が低いので、ホワイトを塗ってからグリーンを塗装しないときれいに発色しない。
3.1.4.コックピット部分
カーボン地獄の始まりである。
シート
カーボンフィニッシュを切り出して貼った。
全て貼ったわけではなく、背中の真ん中とか、見えない箇所は貼ってない。
ダッシュボード
ダッシュボードは下半分にカーボンを貼った。ディスプレイはスリムディスプレイをチョイス。
多くの人はフルディスプレイを選ぶと思ったので、あえて逆を選択してみた。
ハンドル
ハンドルは一部カーボンである。カーボンフィニッシュを貼れないことも無かったが、ハンドルに海藻が巻き付いたようになってしまった(笑)
一旦、フィニッシュを剥がして、今度は筆で模様を塗装した。
イエローの帯はマスキングテープを巻き付けただけである。
3.1.5.シャーシー側完成
シートベルト
プラ板、マスキングテープ、キラキラテープを切り出し、シートベルトを作った。
完成したシートベルト
デカールの作成
キットに無いデカール類を自作した。
アイルトン・セナ仕様ヘルメットのイラストはヘッドレストに貼った。
シャーシ側の完成
シャーシ側全体(自作デカール貼る前)
3.2.ボディ側
3.2.1.カウル
ゴールドで塗装したいけど、どのゴールドにするか?下地はどうするか?
下地、イエローとホワイトは軽すぎる感じ、ブラックは重過ぎる感じなので、ピンクにした。
裏をつや消しブラックで塗っておいて、表をファンデーションピンクで塗装。
さらにレッドゴールドで塗装し、上からクリアを4回程度吹いた。
時間があまり取れないので、中砥ぎはしなかったが、粗目→細め→仕上げ目でコンパウンドをかける。
さらにハセガワのコーティングポリマーでつや出ししておいた。
3.2.2.カーボン
カーボンスライドマークを各箇所に貼った。
カーボンの模様は基本的に下記図のようになっている。
ところがネットで写真や動画を調べると、個体によって側面が下記AパターンとBパターンがあるようだ。
ウォルの製作する個体はAであることが分かったのでAパターンで作った。
3.2.3.その他細部
3.2.3.1.マフラー
マフラーは縁が薄くなるように金属ヤスリで削ってみた。
ピンバイスで穴も開けた。
さらに、もう少し削って形を整えました。
3.2.3.2.デカール自作
デカールシールでヘッドレストの刺繍を作りました。
テプラでナンバープレートとリアウイングサイドのロゴを作った。
ナンバープレートはキットには後ろの1枚分しかないので、前の分をプラ板を切って自作。
3.2.4.ボディの組立
3.2.4.1.ウインドウ類
ウインドウは縁をブラックで塗装するよう指示があるが、筆で塗装するのは線がぐにょぐにょになる恐れがあるので、油性マジックで塗った。
上面のウインドウはスモークだが塗装が難しい。ムラになったり埃が目立ったりする。
最初埃が付いたので、塗装をやり直したが今度はムラになった。
ボディに乗せて見ると、端の部分は下地の黒に隠れて目立たないので、このままで行くことにした。
3.2.4.2.ラジエターグリル類
ラジエターグリル、フロントグリルなどは、網状の金属パーツ(形状は六角)で置き換えた。
通常の瞬間接着剤だと流れていく可能性があるので、ゼリー状タイプで貼り付けた。
リアは縦にも横にも曲がっているので調整にとても苦労した。最難関である。
スペーサ入れたり、隙間をパテで埋めたり・・・。なんとか無理やり取り付けた。
注意 おまけにこのデカール。文字のデカールはちぎれやすい。
“McLaren^”の文字。ピンセットで引っ張ったら、まず、”m^”がちぎれた。”McLar”を貼っていたらどこかに飛んで行った。畳に落ちているのを探し出し貼り、位置がずれたので貼りなおしていたら、今度は、”M”が切れた。さらに”ar”さらに”r”がちぎれて。
あれ?いつの間にかeが無くなっているし!ガーン!!
ピンセットにくっついているeを見つけましたが、もうバラバラです。
・・・テプラで自作しました。
テプラはシルバー文字はなくゴールドしかないが、ボディがゴールドなのでマッチする。
また、リアグリルを網で置き換えているので、エンジン部分が透けて見えます。
4.完成
背景紙はPhotoshopでデザインし自作しました。
5.使用したもの
5.1.塗料
基本的には、説明書通りにしている。
★は説明書とは異なる色
ボディ
●下地:ファンデーションピンク(F)
■メインカラー:GX209 GXレッドゴールド(C)★
■サブカラー:C66 デイトナグリーン(C)★
■ブラック:セミグロスブラック(F)
■スモーク:LP67 スモーク(T)
□クリアコート:Ex-03 Ex-クリアー(G)
シャーシ
■シャーシ:セミグロスブラック(F)
■シャーシーフレーム:LP63 チタンシルバー(T)
■エンジン:LP38 フラットアルミ(T)
■ヒートシールド:LP62 チタンゴールド(T)
■シート:C323ライトブルー + C511 ロシアングリーン(C)★
■ブレーキディスク:C61 焼鉄色 + C104 ガンクローム★
■ホイール:X-10 ガンメタル(T)
(C)クレオス、(G)ガイアノーツ、(T)タミヤ、(F)フィニッシャーズ
5.2.キット
5.3.他
グリルを置き換えた金属パーツ。縦に潰れた6角形の形状。
カーボンスライドマーク。1枚では足りないので2~3枚買っておいてください。
最初、ハセガワのカーボンフィニッシュを使っていたが、値段が高いので、途中からカーボンスライドマークに変えた。
6.補足
デカールを自作しているが、デカール自作方法については、下記の記事を参照のこと。
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