自作デカールの作り方

模型製作技術

まえがき

プラモデルを作成して、デカールやマーキングシールなど、シール類を貼る場面は多い。
ところが、キットに付属しているデカールやシールでは物足りない場合もある。
ガンプラでは、ガンダムデカールが別売りされているが、少数生産なのか入手しづらいことが多い。

市販のコーションデカールなども販売されているが、既製品なので自分の欲しい形や色のシール(デカール)がないこともあるだろう。

単純な形状であればマスキングして塗装する方法もあるが、複雑な形状の場合は、シール(デカール)を自作するしかない。

ウォルが行う、シール(デカール)の自作は下記の2種類である。
(1)インクジェットプリンタで作成
(2)テプラで作成

インクジェットプリンタでデカール作成

<特徴>
長所:色がインクの範囲で自由に作成できる
欠点:隠ぺい力が低い、白・金色は印刷不可能

インクジェットプリンタでデカールが自作できるものが販売されている。

ミラクルデカール、デカールシール、おうちdeデカール、他にも各社いろいろある。

ウォルが使用したことがあるのは、
ミラクルデカール(K-TRADING)、デカールシール(a-one)、転写シール(a-one)だ。
ミラクルデカールは欲しくてもあまり売っていない。
一方、a-oneのシールは大きい電気量販店でプリンタ用紙を売っているコーナーに行けば大抵売っているから入手性は良い。

また、各社下地が白いタイプと透明なタイプの2種類が存在する。

白タイプはデカールを切り取った余白が白なので下の写真のようになる。

余白が白でも構わない場合はこれでいい。しかし、余白を透明にしたい場合、下地が透明タイプを使うことになるが問題がある。
隠ぺい力がとても低いことだ。暗い色の下地の上に貼ると、模型の下地色が透けてしまい正しく発色しない。スッケスケなのだ。
下地が白であれば正しく発色する。従って、透明タイプでも結局、模型が白(に近い)色のときにしか使えない

白デカール→下地が真っ白の時、白余白でよい場合
透明デカール→下地が白に近い色の場合

これでは、白デカールでも透明デカールでも同じではないか!

レーザプリンタで白インクを販売している業者もあるが一般的でないし、レーザプリンタは個人が手軽に導入できるものではないだろう。

また、インクジェットプリンタでは白、金、銀インクは存在しない。
白、金、銀のデカールは作れないのだ。

※インクジェットプリンターで作ろうと思う人は、インクジェットプリンターデカールに特化した記事を書いたので、こちらも参照してください。
関連記事:インクジェットプリンタによる自作デカールの作り方

テプラでシール作成

<特徴>
長所:隠ぺい力はそこそこある、白、金色印刷も可能
欠点:使用できる色が限られる、厚みがある、大きさが限られる

テプラって文字シールを印刷するだけじゃないの?と思った人もいるだろうが、高級なテプラだと自分でデザインした絵なども印刷できるのだ。
お絵描きソフトなどで画像を作り、データをPC経由でテプラに読み込ませて印刷可能だ。

テプラのテープカートリッジには透明タイプがあるのでそれを使う。
透明タイプには透明白文字透明黒文字透明金文字透明青文字透明赤文字がある。

下地が暗い色に透明テプラは、市販のデカールに比べるとやや透けるが、
それでもインクジェットプリンタデカールと比べると隠ぺい力が高い。
十分実用になるレベルだ。

市販のガンダムデカールは完全に白く発色している。
テプラは少し下地が透けているが十分に白い。

また、テプラは白や金色インクがあることだ。インクジェットプリンタでは白、金色は印刷できない。ただし、銀色は今のところ発売されていない。

テプラで作成した黒、白、金のシール。
※なお、写真左下は、金地に黒文字で、飾り台の台座のシールとして作った。

欠点はテープの幅が限られるので、大きなシールは作れない。
コーションマークなど小さいマークであれば有効に使える。
透明地に金インクの幅は最大12mm、他の色は18mmである。

また、シールの厚みがある。上からクリアを重ね塗りしてもシール縁の段差を消すのは難しい。

それでも、何も貼らないよりは、厚みの欠点はあるとはいえ、テプラシールを貼った方が見栄えは良いと思う。

最初ウォルは、テプラの厚みが気になるので使う気になれなかったが、実際貼ってみると、貼らないで我慢するよりは、貼った方が良いなと思った。
しかも、貼るのを失敗しても、市販デカールと違って、何枚でも印刷(量産)できる。

ウォルが良いと思う順位
デカール(完璧)→テプラ(まあまあ)→何も貼らない(残念!)

なお、テプラの透明カートリッジは、光沢タイプ(通常タイプ)とつや消しタイプ(マットラベル)がある。ウォルは両方持っているが、
光沢タイプを貼って、つや消しクリアでトップコートすればつや消しになるので、通常タイプがあれば、あえてマットラベルを買う必要はないかなと思った。逆に、マットラベルを貼って光沢クリアを吹けば光沢になるのかどうかはまだ試していない。

表現方法のまとめ

ここでは範囲を拡大して考え、デカール(シール)に限らず、塗装で表現することも考慮に入れてみよう。

単純な形状ならマスキングして塗装すれば良い。塗装はいくらでも重ね塗りできるので隠ぺい力は高いし、シールのような厚みもない。ただし、複雑な形状をマスキングして塗装するのは困難である。

赤黄のストライプ、青ラインはデカール未使用、マスキング塗装した

キット同梱のデカールや市販品などの既存デカールに自分の欲しいマークがあるならば、隠ぺい力が高いので、それでよい。
インクジェット自作デカール(透明)は、隠ぺい力が低いため背景が白(白に近い色)なら使える。
テプララベルは、金色があり隠ぺい力も高めだが、厚みがあり、幅18mm以上の大きなものは作れない。

<各表現方法の長所短所>

 
隠ぺい力
色の豊富さ
複雑な形状
大きさ
薄さ
マスキングして塗装
×
既存デカール
インクジェット自作デカール(透明)
×
テプラで自作シール(透明)
×

※この表はウォルの個人的な感覚によるものなので正しくない可能性があることをご了解ください。

すると、指針としては次のようになるだろう。
単純な形状であればマスキング塗装する。(注1)
塗装できないなら、キット添付デカールや市販デカール(既成のデカール)を使う。
既成のデカールが使えないなら自作する。
自作方法は、下地が白か白に近い色であればインクジェットプリンタでデカール作成、背景が暗い色、また、白や金を使いたければテプララベルで自作する。
※注1:既成デカールがあるなら塗装でなくデカールでもよい。

<指針まとめ>

形状 既存デカール 下地色 インク色 方法
単純   塗装で表現
複雑 存在する 既存デカール使用
存在しない 白以外 インクジェットプリンタでデカール自作
白以外 白、金 テプラで自作
画像(文字以外)も印刷できるおすすめテプラ

キングジム キングジム テプラPRO SR5900P SR5900P

カートリッジ(透明 白インク)

キングジム テープカートリッジ テプラPRO 12mm ST12S 透明 白文字

カートリッジ(透明 金インク)

キングジム テープカートリッジ テプラPRO ST12Z 透明 金文字

※黒、赤、青は、インクジェットプリンタのデカールで印刷できるので、あえてテプラは必要ないと思う。
しかし、インクジェットプリンタのデカールは、裏返しに印刷したり、乾かしたり、手間がかかるので、面倒くさければコーションマークの赤なども手っ取り早くテプラを使う手もある。

自作用デカールはプラモデル関連メーカからも発売されているが、高かったり、入手性が悪かったりするので、下記、a-oneがおすすめ。a-oneは会社は3M(スリーエム)なので、安価で入手性もよい。

デカールシール(透明タイプ)

エーワン 自分で作るデカールシール 透明 はがき 2セット 81024

デカールシール(白タイプ)

エーワン 自分で作るデカールシール 白地 はがき 2セット 81023

※大きさがはがきとA4が売っている。A4だと大きすぎて余って無駄になってしまうのではがきサイズがおすすめ。また、大抵の場合、1,2回は失敗するので、1~2セット余分に買っておくことをおすすめする。

注意1:デカールシールは、説明書に書いてあるが裏返しに印刷すること。印刷したら良く乾かしてから、透明フィルムを貼ること。

注意2:これは説明書に書いてないが、デカールシールを模型に貼ったら、綿棒などで水分を取り除いておくこと。そのまま乾くまで放置しない方がよい。シールののり成分が残って、乾くと黄ばむことがある。

注意3:デカールシールは印刷して作ったら早めに使った方がよいと思われる
貧乏性のウォルは作って余ったシールはもったいないので保管しておいたが、数カ月後に使おうと思ったらフィルムがはがれなくて使えなかった

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