【プラモデル】パーツの組み立て、接着方法(初心者向け)

模型製作技術

ガンプラとスケールモデルでは、組み立て方が少々異なります。
初心者向けの記事として、プラモデルのパーツの組み立て方と接着剤の使用方法について説明します。

1.基本事項の確認

基本的な用語などを確認しておきます。

1.1.通常キットとスナップフィットキット

プラモデルを組み立て方の種類で分けると、通常キットとスナップフィットキットに分かれます。

通常キットは、パーツ同士を接着剤で接着し組み立てる方式です。箱の側面などに「接着剤を別途お買い求めください」などと書いてあればこのタイプです。
バンダイスピリッツ社以外の多くのメーカーは、この方式を使っていることが多く、スケールモデル(車、飛行機、戦車、船)などは主にこのタイプです。

スナップフィットは、パーツ同士をブロックのように組み立てるもので接着剤を使用しない方式です。比較的新しい種類のキットです。バンダイスピリッツ社のガンプラなどキャラクターモデル(非スケールモデル)はこの方式を使っていることが多いです。

※スケールモデル、キャラクターモデル
実際に存在するものを縮尺した模型をスケールモデルと言います。
キャラクターモデルは定義があいまいですが、架空のものを模型化したものです。人形やロボット系はキャラクターモデルです。ガンダムは1/144などスケールで表しているので、スケールモデルと言っても良さそうですが、世間一般ではスケールモデルとは呼ばれていません。
また、スターウォーズのX-ウイングやミレニアムファルコンは、キャラクターモデルというよりスケールモデルの方がしっくり来る気がしますが、よくわかりません。
おもちゃっぽさを出したければキャラクターモデル、リアルさを演出したい場合は、スケールモデルと言い張っていいんじゃないでしょうか?

1.2.プラモデル用の接着剤

プラモデルに使用される接着剤は、プラスチックを溶かすタイプと溶かさないタイプがあります。
溶かすタイプはスチロール系とリモネン系接着剤、ABS接着剤で、溶かさないタイプは瞬間接着剤やその他があります。

1.2.1.スチロール系接着剤

1.2.1.1.通常の接着剤(初心者が最初に買うべき1本)

プラスチックを溶かす溶剤と、パーツの隙間を埋める樹脂が入っています。粘性は高く、ドロドロしています。

写真の接着剤は40ml入りの標準サイズですが、初心者は20~30mlの小型版で良いと思います。40mlを買ってもおそらく使い切れません。ウォルは5年くらいプラモを作り続け、40mlサイズを2.5本を使い切りました。

スケールモデルを製作する初心者はこのスチロール系接着剤か、後述のリモネン系の通常接着剤かどちらかを1個買っておいてください。
スナップフィットキット(ガンプラ)の場合不要ですが、あった方がいざというとき役に立ちます。

メーカーは、クレオス、タミヤ、セメダインなどから発売されています。メーカー間による大きな性能の違いはないので、どのメーカの接着剤でも良いです。
容量とか値段とか、瓶の形とか、見た目のデザインとかで、なんとなく、これが気にった!で良いです。

瓶の高さが低くて棚に入りやすいし、倒れにくい、直径が太くギザギザが付いていてフタが空けやすい、瓶の形が好き、の理由により、ウォルは接着剤はタミヤ派です。

1.2.1.2.流し込み接着剤(扱いに癖がある)

プラスチックを溶かす溶剤だけで、樹脂成分は入っていません。粘性は低く、水のようにすぐ流れていくので、初心者には扱いが難しいです。
最初の1本目の接着剤としては適しません。買ってみたいなら、通常接着剤を買っておいてから流し込みも買ってください。

※ウォルは、最初タミヤでなくクレオスの流し込み接着剤を持っていましたが、もう使い切ったので写真はありません。

流し込み系は通常タイプ(タミヤのみ)と速乾タイプ(タミヤ、クレオス)があります。速乾タイプはすぐに乾きます。瞬間接着剤より早いです。塗って15秒も経つと、もうくっつきません。
ウォルはある日、3日前より流し込み接着剤の中身が少なくなっているな?と感じたのですが、フタが開いたままだったことに気づきました!

流し込み接着剤の速乾タイプはプラスチックをあまり溶かしたくない場合に使用します。
なお、接着が遅い方の流し込み接着剤はタミヤしか売ってません。クレオス製は速乾タイプと超速乾タイプの2種類です。

注意:
0.1mmの薄いプラ板や細い伸ばしランナーはこれらの接着剤を使わない方が良い。溶けて変形します。0.3mm以上の厚さなら大丈夫です。

1.2.2.リモネン系の接着剤

柑橘系の成分を使用した接着剤。柑橘系の成分にプラスチックを溶かす力があるそうです。柑橘系の匂いがするなど、スチロール系に比べ環境に優しいが、スチロール系の接着剤よりも接着が遅い感じです。
スチロール系と同様、通常タイプと流し込み系があります。

実家に行けばあるのですが、今、手元にないので写真なしです。
しかし、瓶やフタがオレンジ色なので、探しやすいです。

1.2.3.ABS接着剤

プラスチックでもPSと書かれたプラスチックは、スチロール系、リモネン系の接着剤で良いですが、ABSと書かれたプラスチックは接着できません。ABS樹脂用の接着剤が必要です。

ABSのランナーは多くはありませんが、人形などのキャラクターモデル、古めのガンプラの関節などに使われていることがあります。

うっかりパーツを壊さない限り、ABSの部品を接着すると言う場面はないです。
従って、初心者は普通、買っておく必要はありません。ウォルも過去に1回くらいしか使ったことがありません。

ABS用の接着剤はタミヤとセメダインから発売されています。クレオスからは発売されていないようです。

1.2.4.瞬間接着剤

瞬間接着剤の説明は不要と思いますが、プラスチックを溶かさない代表的な接着剤です。

セメダインの瞬間接着剤

すぐにくっつけたいとき、金属製などプラスチック以外のパーツをくっつけたいときに使用したり、パテのような使い方をすることもできます。

瞬間接着剤にも、粘性の高いゼリー状、粘性の低いサラサラ系、その中間くらいの粘性など、色々あります。

色々使ったことがありますが、性能的には100円ショップに売っているもので十分でした。

2.パーツの組み立て方法(ガンプラの場合)

2.1.スナップフィットキット(ガンプラなど)の組み立て方法

スナップフィットキット(ガンプラなど)は、ダボ(ピン)とダボ穴を組み合わせて、ブロックのように組み立てる、仕組みになっています。
ダボ(ピン)とダボ穴によって、位置がピッタリ決まります。

ガンプラのダボとダボ穴
ダボ(ピン)とダボ穴を組み合わせる

ダボ(ピン)とダボ穴の摩擦力(張力、テンションとも言う)でしっかりと外れないようになっています。
間違えてはめてしまった、外して塗装したいなど、分解したいと思うことがしばしばあります。しかし、しっかりはまっているので、外そうと思ってもなかなか外れないことがあります。

スケールモデルにもダボ(ピン)&ダボ穴はありますが、位置決めのためで、固定するためではありませんので、ピンや穴は小さいです。パーツの固定には接着剤を使います。

スケールモデルのダボとダボ穴
1/72 ハセガワ製 タイガーシャーク(飛行機のプラモデル)のダボとダボ穴

2.1. パーツが外れなくなったら、パーツオープナーを使う

ガンプラなどで、パーツがしっかりはまってしまい、外れなくなることがあります。分解したい場合、パーツオープナー、こじあけツール、と言った名前の道具があり、これを隙間に入れてこじ開けるようにして分解します。

ガンプラを作るのだったら、ニッパーの次に重要な道具です。

しかし、このパーツオープナーを使ってもなかなか外れず、無理するとダボ(ピン)がボキッと折れることがあります。その場合は接着するしかありません。

従って、次の方法で、ダボ(ピン)とダボ穴を、事前にゆるくしておく方法がおすすめです。

2.2.ピンとダボ穴をカットする

あらかじめ、ダボ(ピン)とダボ穴をカットして、はめ込みをゆるくしておくと、あとで分解しやすいです。

ダボとダボ穴のカット

カットするダボ(ピン)やダボ穴は、ゲートより太いので、繊細なニッパーだと刃が欠ける恐れがあるので、注意してください。

↓パーツの ダボ(ピン)やダボ穴をカットして組み合わせるだけの動画です。

ダボ(ピン)とダボ穴のカット

また、組み立てた後、パーツのピンやダボ穴にテンション(力)がかかっている状態で、エナメル塗料などを使うとパーツがまれに割れることがあります。エナメルはプラスチックをもろくする力があり、特に力がかかっている部分が割れたりします。
これを防ぐためにも、 ダボ(ピン)とダボ穴をカット しておく方がおすすめです。

あまりやりすぎて、ユルユルになってしまった場合は、最終的に接着する必要があります。

3.パーツの接着

3.1.通常接着剤を使用した接着

ガンプラのダボ&ダボ穴がユルユルになったり、スケールモデルを組み立てる場合などは接着が必要です。

通常接着剤の使い方は、接着するパーツ同士の接着面に薄く塗り、少し乾いてきてから、しっかり貼り付けます。

接着面(緑色の部分)に接着剤を塗る。30秒~1分くらい待つ。貼り合わせる。

パーツの接着面に塗った後、すぐに貼り付けないのがコツ。塗った後、少し待つことによって、プラスチックが溶けてきます。溶けてきた頃にしっかり貼り合わせます

3.2.流し込み接着剤を使用した接着

流し込み接着剤の使い方は、まず、接着するパーツ同士をわずかに隙間が開いた状態で組み合わせておきます。その隙間に接着剤を入れパーツ同士を接着します。

隙間に接着剤を入れると言っても、隙間の一部に接着剤のハケを当てれば、接着剤がパーツを伝って水のように流れていく(毛細管現象)ので、隙間にチョン、チョンとつければよいです。

注意:
流し込みは、接着剤が付いたかどうかよくわからないので、つけすぎてしまうことがある。すると、接着剤が溢れて、指や接着する以外の部分にまで接着剤がついてしまい、パーツに指紋の跡が付くことがある。これが流し込み接着剤使用の難しい点である。

3.3.合わせ目消し目的でのムニュ接着(ガンプラの場合)

ガンプラでは、合わせ目消しを目的とし、ムニュ方式と呼ばれる接着を行うことがあります。
接着剤を少し多めに塗り、しっかり貼り合わせ、貼り合わせの隙間から余分な接着剤や溶けたプラスチックがムニュっと出てくるように貼り合わせ、良く乾いた後(数日後)にムニュっと出てきた部分を削る方式です。

この方式は普通スケールモデルでは使いません。このやり方は、各パーツの位置関係がずれてきたり、細かいモールドが多数ある場合モールドが埋まったりするので、あまり適しません。

3.4.クリアパーツの接着

スチロール系接着剤はプラスチックを溶かすので、クリアパーツに使用すると、クリアパーツが曇ります。従って、プラスチックを溶かさない系の接着剤を使用します。

クリア系の接着剤
クリア系の接着剤

また、 プラスチックを溶かさない系 の接着剤を使用するにしても、沢山つけすぎると汚くなってしまうので、少なめに付けた方が良いです。

チューブから直接パーツに出すと、接着剤が多すぎますので、一旦、パレットに少量出して、爪楊枝の先などで付けるときれいにできます。

一旦出してから、改めて爪楊枝で付けるワザは、瞬間接着剤や通常接着剤でも使えます。
パレットは水分を吸収しないものだと何でも良いですが、ウォルは牛乳パックを切ったものを使っています。

切った牛乳パック
牛乳パックを切っておくと便利

4.まとめ

プラモデルの組み立て方は、ガンプラとスケールモデルでは少し異なることが分かったかと思います。
ガンプラを作る場合は、最低、ニッパーとパーツオープナーは用意しておきましょう。スケールモデルは、最低、ニッパーと通常接着剤が必要です。

では、楽しきプラモデルライフを!

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