カッターナイフ、デザインナイフの使い分け

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています
工具
この記事は約9分で読めます。

プラモデルなど工作で、カッターナイフとデザインナイフはどう使い分ければよいか?
答えは簡単である。その場面で両方使ってみて使いやすいと思った方を使えば良いのだ!
また、おススメのカッターの種類や刃についても紹介する。

1.カッターナイフとデザインナイフの違い

刃の付いている角度

カッターナイフとデザインナイフでは刃の付いている場所が異なる。もう少し正確に表現すると柄に対する刃の角度が違う。

カッターナイフとデザインナイフの先端

このため、カッターナイフは「握る・寝せて」使う、デザインナイフは「ペンのように・立てて」使うことになる。

カッターナイフは握るから、力が必要な場所、デザインナイフは持つから、力はいらないが刃先の精密なコントロールが必要な場所と言うことになる。

重さ

重さはデザインナイフの方が軽い。
やはりデザインナイフの方がペンのように軽く持って使う場面に適している。

カッターナイフは刃をポキポキ折るタイプで刃がたくさんある。また刃を繰り出したりする機構などがあるので重いのは当然である。

カッターナイフとデザインナイフの使い分け

机上で紙やプラ板を真っすぐ切るときはカッター、細かい曲線などを切り抜く場合はデザインナイフが使いやすい。

カッターナイフ:力が必要な作業、直線 に向いている
デザインナイフ:力は不要な作業、複雑な曲線 に向いている

空中でゲート処理などはどちらでも使える。

ゲート処理は細かい処理なのでデザインナイフの方が向いている感じがするが、ウォルはカッターナイフの方が使いやすい。
ガッターナイフでゲート処理する場合、ポイントはあるので、必要に応じて下記記事も見てください。

2.カッターナイフについて

大きさによる違い

カッターナイフは大きさが3種類くらいある。小型のA(S)型、中型のH(M)型、大型のL型である。

A型L型カッター

A型は紙など薄くて小さいものを切るのに適し、L型はダンボールや厚紙など深く切る、力を入れて切るものに適している。模型製作の場面では普通A型があればよい。

メーカによる違い

カッターナイフは各種メーカから販売されている。持ちやすい、手に馴染むなど自分が一番使いやすいと思ったものを使うのが良い。

重さ

写真はよく見かけるカッターだが、NTのA-300シリーズが一番軽い。

小型カッター各種

NTのA-300シリーズは好んで使っている人がかなり多い。

刃の交換のしやすさ

刃の交換が一番やり易かったのはオルファ。一番やりづらかったのはスコッチ。
オルファの刃の交換。

オルファ刃の交換

後ろのキャップ部分を上下を押しながら後ろに引く。

NTの刃の交換。

NT刃の交換

刃を少し前にスライドして隙間作ってから、後ろのキャップ部分を後ろに引く。

スコッチの刃の交換

スコッチ刃の交換

裏の丸い出っ張りを押しながら後ろに引く。
しかし、とても固い。なかなか外れない。隙間にマイナスドライバーなどを入れてひねって外した。
逆にはめるのも非常に固い。

やはり小型カッターは、オルファとNTに一日の長がある感じか。

刃の種類

白刃(銀刃)

一般的に普通に売っている銀色の刃。

白刃
白刃

各種メーカーから販売されている。

金刃

チタンコートされた金色のタイプ。3Mがスコッチのブランド名で販売しているタイプ。通常品より耐久性が高い。

金刃
金刃

3Mのスコッチからしか販売されていない。

チタンコート刃
黒刃

刃が鋭角に研磨されたタイプ。日本刀のような鋭い切れ味。その代わり耐久性は劣る。そのため刃は頻繁に折る必要がある。
青色酸化被膜で表面処理されていて黒く見える。

黒刃
黒刃

NT、オルファ、貝印から販売されている。(写真はNTの超鋭角黒薄刃)

超鋭角黒薄刃

刃の角度

刃の先端角度は通常58°だが、より鋭利な30°タイプも存在する。

刃の角度

30°はカッターとデザインナイフの中間のような立ち位置になるが、中途半端な感じがする。

30°黒刃

ウォルはカッターとしては使用しないが、デザインナイフの刃として使用するのだ!(詳細後述)

刃の薄さ

通常は刃の厚みは0.38mmだが、薄くした0.25mmタイプがある。切れ味はもちろん薄い方が良いが耐久性は低い。

刃の重さ

刃の重さは、超鋭角黒薄刃が一番軽い。

刃の種類
一番軽いのは・・・

従って一番軽いのは、NTのA-300シリーズに、超鋭角黒薄刃を搭載したカッターが一番軽い。

A-300&超鋭角黒薄刃

黒刃はよく切れるが耐久性弱いので、カンナ削りみたいにガシガシ削るには、チタン刃の方が良いかな。

NTカッターeA-300のボディにスコッチチタンコート刃を装備した。見た目カッコよくないですか?

オートロックとネジロック

刃を固定する方式にオートロックとネジロックがある。

カチカチスライドするタイプはオートロック。
刃を出し入れした後、ネジを回して刃を固定するのがネジロックだ。

オートロックは刃の出し入れが楽だが、刃の確実な固定に少し不安がある。
ネジロックはいちいちネジを回さないといけないので面倒だが、刃は確実に固定される。

ウォルの考えだが、小型(A型)は、細かい作業であまり力を入れないのでオートロック、大型(L型)は、力を入れる作業が多いと思うので、ネジロックが良いのでは?と思う。

3.デザインナイフ

デザインナイフも大きさが2種類くらいある。デザインナイフとアートナイフで、アートナイフの方が刃が大きい。

デザインナイフは、金刃も黒刃もなく、通常の白刃(銀刃)しかない。

交換用の刃はカッターの30°黒刃を使えば良い

ところがである。NTカッターA型の30°黒刃は元々デザインナイフ用らしい。

デザインナイフの刃とA30°黒刃

折って装着するとそのままデザインナイフに使える。

先ほど、30°タイプのカッターは使わないと言ったが、デザインナイフ用として使うのだ。

カンナ削りにはマイクロセラブレード

なお、ウォルはデザインナイフの軸は2本持っていて、1本は上記の30°黒刃、もう1本はマイクロセラブレードをセットしこちらはカンナ削りのように使っている。

マイクロセラブレードはガイアノーツが販売していて、セラミック製の刃。
通常の金属刃だと使うとき、うっかり余計な傷を付けかねないので、セラミック刃がより安全である。
黒軸に黒刃、白軸に白刃ってのがポイント高いでしょ?!

4.刃折器

切れ味保つためには刃は頻繁に交換する

10回も使うと、切れ味が悪くなってくる。
力任せに切る、削るなら多少切れ味悪くてもそれでいいが、シート類などをきれいに精密に切りたいなら、数回使ったら交換した方が良い。

刃折器
安全刃折処理器ポキ

刃折器があると楽。
カッターナイフならポキポキ折ればよい。デザインナイフの刃は外してこの中に入れてしまえばよい。

交換は切れ味悪いなと感じたら交換すればよい。視覚的には刃の先端が少し欠けているように見えたら交換すると良い。

5.ひと手間欠けてカッコよく

NTカッターeA-300Aだが、リサイクルのエコタイプで元々ブラック一色である。
文字の部分を白で塗装し、カッコよくした。

eA-300箱

元々はこんな感じで真っ黒である。

eA-300中身

クレオスの水性ホビーカラー・ホワイトでスミ入れする。(タミヤのアクリルなどでも良い)

NTカッターと塗装道具

文字の部分がくぼんでいるので、ここに筆で塗料を入れていく。

1回では色が乗らないので、塗っては乾かし、塗っては乾かし、を3~5回くらい繰り返す。

はみ出たり、汚してしまったところは、マジックリンで拭き取る。
水性塗料はマジックリンで落とせます。

スミ入れしたカッター

ほら、カッコいい~。

6.紹介したもの

メーカーによって劇的な性能の違いは無いので、なんとなく自分がカッコいいと思うメーカーを買えばよいと思うよ。

カッターA型(小型)

↓A-300RP。NTの最も基本的なカッターナイフ。持ちやすい、手が痛くなりにくいと、これを好んで使う人はかなり多い。(本記事で比較した中で最も軽量)
このA-300シリーズ、他にも、ピンクとかスケルトンとかおしゃれなカラーがある。

↓エコシリーズ黒。値段が安い。ボディが黒。(本記事で比較した中で最も軽量)

↓A-300GRP。通常のA-300じゃないちょい見た目カッコいい感じが欲しい人向け。メタルボディ。

※最後のPがあるかないかは、梱包が紙箱かブリスターパックの違い。

カッターA型替刃

↓超鋭角黒薄刃(日本刀のような切れ味!)

↓スコッチのチタンコート(金刃)。耐久性高め。

デザインナイフ本体

↓D-400。NTのベーシックなデザインナイフ。

↓D-401P-W。柄の白いタイプ。他にパステルカラーでブルー、ピンク、グリーン、バイオレットがある。

デザインナイフ替刃

↓通常の替刃

↓黒刃30°。カッター用だがこれを折ってデザインナイフにセットするのだ!

↓マイクロセラブレード替刃

刃折器

↓他にも違うタイプが売ってますが、たぶんこれが一番安いです。

カッターL型

タジマのドラフィンがカッコいいので紹介しておく。刃はついて来ないので別途買わなければならない。

ネジロックタイプ
オートロックタイプ

<ホームに戻る>

コメント