マスキング塗装、はみ出さないコツ

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模型製作技術
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マスキングテープを貼って塗装しても、塗料がマスキングテープの下に入り込んでしまい、エッジからはみ出してしまうことがある。
これをできるだけ回避するコツを説明する。(絶対とは言ってないぞ)
この記事は、主にエアブラシで塗装する場合の例です。

例えば、白いボディに赤いラインをマスキングテープを貼って、エアブラシで塗装するとする。

マスキング塗装例

失敗パターンはこんな感じである。

マスキング塗装失敗例

がーん!はみ出てるぅ!

1.失敗パターンの実施例

マスキング塗装したにもかかわらず塗装がはみ出している。
失敗するのはたぶんこのようなパターン。

説明図 失敗1-1
説明図 失敗1-2
説明図 失敗1-3
説明図 失敗1-4

マスキングテープをしっかり貼っても、塗料がマスキングテープ下に入り込む場合がある。
プラスチック表面が露出するのを覚悟ではみ出した部分を紙ヤスリなどで削ってみたり、
塗装面と同じ色で上から筆で塗ったりするが、隠蔽力が低い色だとなかなか隠しきれない。

2.回避策

必ずしもこれでうまくいくとは限らないが、以下回避策。

2.1.回避策 その1(クリア層で保護)

はみ出しを想定して、あらかじめ塗装面をクリアで保護しておく方法。

説明図 回避策1-1
説明図 回避策1-2

ポイント:はみ出しを想定し、あらかじめクリアを吹いておくクリア層は良く乾かしておく。

説明図 回避策1-3
説明図 回避策1-4
説明図 回避策1-5
説明図 回避策1-6

はみ出した塗料を紙ヤスリなどで削り取るが、クリア層を削るだけなので、塗装面にダメージは与えない。このあと、再びクリアを吹いて削ったクリア部分などを埋める。

2.2.回避策 その2(どうせはみ出すならクリアを)

もうちょっと頭のいいやり方。紙ヤスリで削り取らなくても良い方法。
マスキングテープの下にクリア(透明)塗料を侵入させ、赤塗料は侵入させない方法。

説明図 回避策2-1

マスキングテープを貼る前に良く乾かしておく。

説明図 回避策2-2
説明図 回避策2-3

ポイント:どうせ入り込むなら、クリア(透明色)が入り込むようにしておく。

※クリアではなく、塗装面と同じ色の塗料を吹く、でも良い。
例えば、塗装面が自分で調色した塗料で、同じ色の塗料がもう作れない場合は、クリア一択。

説明図 回避策2-4
説明図 回避策2-5

出来上がり。

2.3.回避策 その3(ウォル秘奥義!段差も抑える)

回避策3はウォルの秘奥義。
長所1:塗装面と塗料(赤)の高さ(段差)をなるべく揃える。
長所2:赤塗装部分の幅を決めやすい。
欠点1:少し手間がかかる。
欠点2:マスク箇所が複雑な形状の場合は実施困難。

説明図 回避策3-1
説明図 回避策3-2

ポイント:マスクする部分ではなく、塗装する部分に捨てマスキングテープを貼る。

これは、塗装する幅を一定間隔に確保しやすいという、長所もあります。

赤いマスキングテープを貼った写真

写真では、赤い色のマスキングテープを貼っています。

説明図 回避策3-3

※塗装面と同じ塗料があれば、クリアではなく塗装面と同じ色の塗料を吹く、でも良い。
例えば、塗装面が自分で調色した塗料で、同じ色の塗料がもう作れない場合は、クリア一択。

説明図 回避策3-4

クリア層が良く乾いたら、最初の捨てマスキングテープに沿わせて、マスキングテープを貼る。

説明図 回避策3-5
説明図 回避策3-6

ポイント:クリア層と塗装面の間には、塗料は入り込まない。

説明図 回避策3-7

※クリア層に塗装面と同じ塗料を使ってもいい。

補足:

⑥の時に、マスキングテープとクリア層の隙間に赤塗料が入るかもしれない。

説明図 回避策3 補足説明

しかし、はみだし部分はクリア層の上なので、研ぎ出しなどで削り落としてしまえばいい。

説明図 回避策3 補足説明

カーモデルなどでは、どうせ研ぎ出しをするのだ。自然に⑦の仕上がりになる。

※ラッカー系塗料でしかやってないので、他の塗料では確認していない。

補足:

マスキングテープに関しては、こちらの記事も参照。

以上!ストレスフリーな楽しいプラモデルライフを!

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