エリア88 クフィルC2の製作

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スケールモデル(車・飛行機・戦車・船)
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ハセガワ製 クフィル C2(KFIR C2) を製作しました。

まわせーっ!!(エリア88より)

制作方針

使用したのはノーマルキットだが、それはやはりエリア88仕様にしなければなるまい。

エリア88の誰と言うわけではなく、一般的な感じで作ることにする。パーソナルマークなどはつけない。このキットは値段が安いし、練習のつもりで作ってみることにする。

金型の古いキットなので、バリが多く、凸モールドである
バリは、削り取ってしまえばよいが、凸モールドはどう扱ったらよいのだろう。

凸モールド
パーツに彫り込んであるスジ(溝)が出っ張っているタイプ。古いキットに多い。
最近のプラモデルは、溝が窪んでいる凹モールドが多い。
凹モールドの場合はスミ入れしやすいが、凹モールドだとスミ入れが困難である。

クフィルは子供のころ一度作ったことがある。
どこ製だったか全く覚えていないが、イスラエル機3色カラーで塗装もした記憶がある。
おそらくそのときもキットは凸モールドだったろう。覚えていないが。
もしかして、これも自分が子供の時つくったキットと同じ金型だろうか?
この金型はいつからあるのだろう。

当時、塗装はしたが、スミ入れなんて知識はなかったので、凸モールドでも凹モールドでも気にならなかったのだ。

さてどうしたらよいだろう。
凸モールドのままスミ入れせずに塗装すればよいだろうか。
凸モールドの頂点に墨を入れるのは難しそうだし、溝だから墨を入れるのであって、出っ張っている部分に墨は変ではないか。凸モールドの脇に墨を入れるのか。

困るのは、合わせ目消しをしたとき、モールド(スジボリ)が消えてしまうことである。
凹モールドなら、スジボリ(超苦手ではあるが)するという手段がある。

ネットを見ていると、消えた凸モールドを再生するとか、凹モールドに変更するとか書いてある。あるサイトでは凸モールドの再生は伸ばしランナーを貼り付けるとある。
本キットの凸モールドはとても細いので、そんなに細い伸ばしランナーつくる技術はない。
かと言って、凸モールドを全部削り取って全て凹モールドに変更する作業したら、一体何日かかる?

結論出ないまま、制作開始!

コックピットの制作

キットにはパイロットフィギュアが付属していない。う~む困った。
以前制作したタイガーシャーク1/72にはフィギュアが付属していたので、カザマくん仕様にして乗せて飛行状態にした。
このクフィルも飛行状態にしたかったのだが、パイロットがいないのに飛行はできない。反政府軍のホーネットじゃないんだから。

反政府軍のホーネット
漫画エリア88では、反政府軍がF-18ホーネットを無線誘導で飛ばしていたことがある。このため、パイロットは乗っていなかったのだ。

試しにカザマくんをクフィルのコックピットに乗せてみたが、乗らない。
クフィルのコックピットが狭すぎて乗らないのである。

うーむ。困った。これは、1/72サイズのフィギュアを別途入手したとしても狭くて乗らないぞ。まあ、今回は着陸状態で組み立てるか。

別売りの1/72パイロットフィギュアってほとんど売っていないんだけど。
みんなはどうやって調達しているの?

仮組・組み立て

パーツ同士の合いは悪くはない。若干隙間がある個所もあるが概ね良好。形状も良い。
最初にコクピットを作成しボディに組み込んでから、合わせ目消しや塗装をしていく。

垂直尾翼部分は、微妙な箇所で分割されているので、合わせ目が目立つ。
昔、子供のころに作ったクフィルもやはり同じ個所分割されていた覚えがある。
まあ、隙間は埋めておいた。

エアインテーク内部の出っ張りは切り取っておいた方がよい。
この出っ張りは正面から見た時に見えてしまう。

下地処理

コックピットをボディに取り付け、合わせ目消し。
プラスチックが結構透けるので、黒のサーフェーサーを吹いた。

なかなか合わせ目が消えない箇所があったので、瞬間接着剤で埋めて再度合わせ目消し。

接着剤やパテだと合わせ目が消えないことがあるが、瞬間接着剤だと確実に埋まる。
ただし、瞬間接着剤は硬いので、削る時、プラスチックばかり削れ、瞬間接着剤はなかなか削れないので要注意だ。

スジボリ

やはりスジボリ実施。消えた部分を中心にスジボリする。
スジボリしたラインが、上側は凹モールドだが途中から凸モールドになるという、不可思議な状態になった。

また、初めからある凸モールドがかなり繊細な感じなので、新たに彫った凹が異様に目立つ。バランスが悪い。なるほど、だからみんな全モールド彫り直しするわけか。

しかし全モールド彫り直しは大変である。モールドが消えるのは、主に胴体の上面、
胴体に対して上下に走っているラインである。

胴体に対して上下に走っているラインのみモールドを掘るだけでもバランスがとれるのではないかと思った。

胴体の上下ラインは凹モールド、水平ラインは凸モールドのままということだ。

やはり曲面のスジボリは難しい。ガイドテープを貼っても曲がる。ガイドテープ貼っていない方へずれる。

塗装

塗料は、IAFカラーセット(モデルカステン)を使った。
1番ココア味、2番コーヒー味、3番抹茶味、4番なんだろな?である。いや嘘です。美味しそうに見えても塗料ですから絶対になめてはいけませんぞ!

ボディは黒のサーフェーサーを吹いているが、いったん白で下地塗装した。
模型誌を見るとこのIAFカラーセットは明度控えめらしい。だから、下地を一旦白にして、全体的に明るめに仕上げたかったからだ。

4番のグレーは、明灰白色(クレオスC35)とほぼ同じ色合いだ。
ウォルのイメージだと下面はもっと青味がかった白に近いのだが。こんなに濃いグレーなのかな。
また、3番の抹茶じゃなかった、グリーンは使用しなかった。エリア88のクフィールはグリーンなしの2色といイメージが強い。

クフィール
一般的にはクフィルという名称で記載されている場合が多いが、漫画エリア88ではクフィールと呼ばれている。

デカール貼り

クフィルの認識帯(翼の大きな三角マーク)が嫌いな人もいるだろうが、ウォルは好きなので、デカールを貼ることにする。

認識帯は塗装の方が良いと思う。今回塗装が面倒だったのでデカールを貼った。

機体下面には、翼の真ん中にでっぱりがあったり脚があったりだが、デカールは単なる三角マークになっている。ここをカットしなければならない。


貼る前にカットするのは位置合わせが難しいので、貼ってからカットした。カットというより破いたという方があっているような気がするが。

縁の部分がきれいに合わせられない。デカールには余白があるからそうなるのは当たり前だ。
黒い部分を翼の縁に合わせたると余白がはみ出る。
乾いたら、コンビニに売っているおにぎりの海苔みたいに、パリパリ破れてくる。
剥がれた部分は筆の黒塗料を含ませリタッチでごまかす。

デカール貼る前に余白部分をきれいにカットしなければならないよなあ。
手を抜くとやはりそれなりになってしまう。

やはり塗装の方が良いだろうな。クフィルを作っているみんなはどうしているのだろう。デカールなのだろうか塗装なのだろうか。

貼ったデカールがシルバリングしている。
針で突っついて、上からマークセッターを塗った。穴からマークセッターがしみ込んで接着する狙いである。効果あって少しマシになった。

シルバリング
デカールと模型の間に空気が入ってしまい、デカールが密着せず浮いていること。光を当てると白っぽく見える。

ミサイルの組み立て

ミサイルは、イスラエルのシャフリル2が付属している。サイドワインダーより少し短い。
前方の翼が若干後ろについているからたぶんシャフリル2だろう。
塗装の指定色は、先端が黒、赤帯である。ん~。赤帯というのは正しいのだろうか。
サイドワインダーだと黄帯、茶帯だがイスラエルだと色は異なるのか?
エリア88のイラストを見ると赤帯なので、エリア88の世界では赤ということで良いとしよう。

黄帯、茶帯
ミサイルにはよく色帯がマーキングされている。
黄色は炸薬が入っていることを表し、茶色はロケットモータがあること、すなわち実弾であることを表す。ちなみに練習用のミサイルは青色でマーキングされ、爆発はしないし飛ばない。

部品行方不明

説明書に記載されている足回りの下記赤で囲った部品が行方不明。
取り付けておいたつもりなんだが、色々作業しているうちにどこかで落下したのだろう。

あきらめるようかと思ったが、しばらく探し回ったら落ちているのを発見した。
前輪カバーは塗装エアブラシの付近に、後輪カバーは作成していた畳の上に。
プラモデルを作っていると、いつも1個くらいは部品が行方不明になる。
落下したとか飛んで行ったときは、そのときすぐに探せば見つかるかもしれないが、いつ、どのへんで落下したか全くわからないときの方が多い。気が付いたらあれ、いつの間にか部品がない、ということが多い。
プラモデル制作の過程はorではなくandである。全ての工程が完了しないと完成しない。キットに部品は1個ずつしか入っていないのだ。プラモデルって怖いな~。

キャノピーの塗装

キャノピーはマスキングして塗装したが、隙間から塗料が漏れてしまった。
きちんと密着していなかったのだろうか。マスキングゾルなどを隙間に流し込んでおくべきかな。

スミ入れほぼなし

一部を除いてスミ入れしていない。実機の写真を見てもパネルラインは、ほどんどわからない。しかもキットは凸モールドなので自信がない。せっかく彫った凹モールドが可哀そうだが、きれいに彫れてもいないので、下手にスミ入れしない方がよい気がした。

撮影

背景は、ジオラマシート FREE 砂漠背景(箱庭技研)を使用。

10機だけならクフィールをこちらにまわせるそうです!!(エリア88より)

整備兵!!電装品に砂が入っているぞっ!!(エリア88より)

ほーう、すげえ馬力だ!!さすがマッハ2級は腹にひびいてくるぜ!!(エリア88より)

こちらジェンセン!離陸位置にむかう!!(エリア88より)

出撃命令!!出撃命令!!(エリア88より)

<使用塗料>
サーフェイサー:GS-03 サーフェイサーエヴォ ブラック(ガイアノーツ)
下地:031 アルティメットホワイト(ガイアノーツ)
ボディ:イスラエル航空宇宙軍カラーセット(モデルカステン)
エンジン:C61 焼鉄色(クレオス)
使用キット・同等キット

ハセガワ 1/72 イスラエル空軍 クフィル C2 プラモデル B7

ハセガワ クリエーターワークスシリーズ エリア88 クフィル C2 サキ・ヴァシュタール 1/72スケールプラモデル 64751

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