バンダイ BB-8 & R2-D2キットのBB-8を製作しました。
キット内容の確認
BB-8で使用するランナーは、D(多色成形)とE(シルバー)。
ランナーはテッカテカのグロスインジェクション。
先に発売された、R2D2&R5D4は通常の半つや消しランナーだが、こちらのBB8&R2-D2のランナーはテッカテカだ。
グロスインジェクションと言っても、ウォルの場合塗装してしまうのであまり意味がない。むしろスジボリが浅くなっているようで欠点である。塗装しない派には、見た目がきれいなので、良いだろう。
製作コンセプト
汚しはせずにきれいに作る。製品出荷直後のように。
仮組
制作の最中にその都度、所々仮組したが、全体仮組は、なし。しなかった。
バンダイ製は優秀だし、最初から全体のバランスをみるなど必要性を感じなかった。
造形
頭部のアトハメ、合わせ目消し
頭部を作る。合わせ目消しをしたいのでアトハメ加工した。
頭部(上中部)
頭部パーツはD11とD12に分割されているので合わせ目消しをしたい。
D11とD12の間にD29を挟み込むようになっているので、D29を後からハメられるようにする。
D29の突起を削って、頭部パーツに後から差し込めるようにした。
同様に、D19パーツもD11,12の間に挟みこむようになっていたので、
バラバラに切り離し、後から差し込めるようにした。
ただし、注意点がある。
D19パーツは切り離してしまったので押さえ部分がない。後日頭部パーツに差し込む際に、頭部内に外れて落ちる可能性がある。頭部を接着した後に中でD19パーツがカラカラ鳴っていたら取り出せないので大変である。
従って、頭部パーツを接着する前に、押さえ部分をプラ板で作っておいた。(写真赤枠)
D19パーツを後から差し込んでも、プラ板に当たって中に落ちないようにするためだ。
頭部(下部)
頭部の下の部分は、D9(橙パーツ)を取り付けてからD37(白パーツ)を取り付けるようになっている。
頭部とD37間の合わせ目も消したいので、先にD37を接着することにする。
注意点は、あとからD9(橙パーツ)を挿入できるよう、頭部のピンとD37の穴のセンターをきちんと合わせてから接着する。
きちんと合わせたつもりだが、頭部とD37の段差が大きいので、
0.1mmのプラペーパーを貼り付けた。
この状態で、合わせ目消しを実施した。
合わせ目消しは瞬間接着剤を合わせ目に塗布し削った。
瞬間接着剤はタミヤのイージーサンディングを使った。
通常の瞬間接着剤より削りやすいのが特徴である。白化は普通にするが塗装するので問題ない。
サーフェイサーを吹いて、モールドが浅いので掘り起こした。
段落ち丸モールドの作成
写真の丸で囲った部分は、実物は一段窪んでいるので、段落ちモールドに加工する。
ピンバイス1mmで深さ0.5~1mmくらに削り(穴は貫通させない)、スピンブレードで削って底を平らにする。
プラ厚が薄ければ、穴を貫通させて裏からプラ板でふたをする。プラ厚が厚ければ、穴を貫通させてから、プラ棒を差し込むなどが考えられそうだ。
しかし、この加工はスピンブレードでなければなかなか難しいのではないか。
スグレモノ↓
塗装
後からでも、パーツを分解できるようにピンバイスで穴を開けた。
こうしておけば、裏から爪楊枝などで押せば、白パーツを橙パーツから分離することができる。
なお、写真の2つのパーツは、はめるときの突起の形状が同じ?で間違える可能性があったので、右のオレンジパーツには印を描いておいた。
橙色パーツのレシピおかしくね?
橙色のパーツは説明書のCOLOR GUIDEによると、
ホワイト(50%)+オレンジイエロー(45%)+レッドブラウン(5%)
と書かれている。
やってみた。
カスタードクリームの色になった。とっても美味しそうだ。
いや、そうじゃなくて・・・レシピ全然違うんじゃないの?
大体、ホワイト50%って多すぎるんじゃないか?
隠蔽力の高いGX1クールホワイトだからか?普通のC1ホワイトだと違うのか?
普通のC1ホワイトは切らしている。
C58黄橙色サンプルとパーツの色を比べてみたら、パーツの方が若干赤味がある。
C58黄橙色とC59オレンジを混ぜればよいだろうか?しかし、C59オレンジは持っていない。
代わりに持っていたC49クリアーオレンジを混ぜてみたが、いまいちだった。
色々調色試しているうちに、シンナー臭で頭がおかしくなってきそうだ。
結局、キャンディ塗装することにした。
下地をウイノーブラック(GX2)で塗装、ゴールド(C9)を吹く。その上にクリアオレンジ(C49)を吹いた。
飴色のような感じ。
シルバーパーツの塗装
シルバー部品であるが、説明書COLOR GUIDEだと、
シルバー(50%)+グレー(50%)+ブルー(ごく少量)となっている。
胴部分の部品はフラットなシルバーに見えるので普通のC8シルバーで塗装した。
頭部下のリングは、実物だとフラットなシルバーではなく光っているので、ウイノーブラック下地に121スラーブライトシルバーで塗装しキラキラにした。
なお、コアブロックは見えないので未塗装である。
白パーツの塗装
白部分は説明書COLOR GUIDEだと、ホワイト(100%)になっている。
R2-D2のホワイトに比べて若干黄色だと思うので、C316ホワイトFS17875で塗装した。
僅かに黄色っぽい白(アイスクリーム)のような色である。
仕上げ
スミ入れ・・・ができない
頭部パーツはサーフェーサーを吹いた関係上、スジボリを掘り起こしたのでスミ入れが実施できたが、胴の白パーツはモールドが浅すぎてスミ入れできない。
胴のオレンジパーツもスミ入れは一応できたが、問題は白の装甲パーツである。
勘違いするなよ。上の写真はスミ入れ前じゃないぞ、スミ入れ後の写真である。
スミ入れして拭き取ったらこうなったのだ。
サーフェイサーも吹いていないし、プラパーツに直接C316を1層吹いただけである。
グロスインジェクションの欠点だな。
モールドが浅いというか、モールドのエッジがなだらかなのが問題に見える。
曲面でなおかつ曲線部のスジボリは難しそうだし、スジボリミスしそうである。
描くことにした。
コピックモデラー(極細ペン)で描いてみた。
何事もチャレンジと思い、フリーハンドで描いた。
だったら、スジボリチャレンジしないの?という突込みは無視する。
曲線部はともかく、なぜか直線部までもフリーハンドで描いたぞ。
一番簡単だと思ったのが、丸、次に直線、一番難しかったのが、写真右下の三日月型のモールド。
最初写真左のようにペンを動かして三日月を描いたがきれいに書けない。上向きにカーブさせる方向で描いた理由は、この方向が手が動かしやすかったから。しかし何度やってもずれたりはみ出たりしてきれいに描けない。写真右のように上下逆にしてペンを動かしたらすんなり描けた。下にカーブさせる方が動かしにくいんだけどな意外だ。
まあ、押してダメなら引いてみろってことだな。
パール塗装
スミ入れした後、白装甲パーツは、GP-04プレミアムガラスパールでコーティングしました。
カメラ部の光の再現
メインカメラ部は、実物を見ると赤い点が発光している。
電飾する気は全くないが、なるべくそれらしく再現したい。
キラキラテープを貼った。
これだけ見るとちょっと気持ち悪いが。
サークルカッターは、スーパーパンチコンパスを使った。
ウォルがこれを買った理由は、最小直径1.5mmを切り出せる点が良いと思った。
ただし、これを買った人は、梱包材を捨てないように。
コンパスの針、カッターの刃がむき出しなので、梱包材捨てると保管に困ります。
便利だけど梱包材捨てるべからず↓
レンズの効果か赤丸が大きく見える。赤丸もっと小さくした方がよかったな。
作業アームのライターの光の再現
映画でフィンがサムズアップして、BB-8が作業アームでそれを真似するシーンがある。
このとき、作業アームにブルーのライターの光が灯っているが、プラモデルはライターの光は再現されていない。
透明ランナーを火であぶって伸ばしランナーにして、一部切り出して再現した。
透明ランナーをクリアブルーで塗装している。
完成
●サーフェイサー:サーフェイサー1000(クレオス)※頭部のみに使用。
■ボディ白:C316ホワイトFS17875(クレオス)→GP-04プレミアムガラスパール(ガイアノーツ)
■ボディ橙:GX2ウイノーブラック→C9ゴールド→C49クリアーオレンジ(クレオス)
■ボディ銀1:C8シルバー(クレオス)
■ボディ銀2:GX2ウイノーブラック(クレオス)→121スターブライトシルバー(ガイアノーツ)
■ライター光:C50クリアーブルー(クレオス)
▼スミ入れ:WC01マルチブラック(クレオス)、コピックモデラー0.02ブラック
▲ウェザリング:なし
撮影
まとめ
ほとんどパーツごとに色分けされているので、マスキングをする必要がなく楽である。
ヒケも見当たらなかったので、合わせ目消ししなければすぐ完成する。
ボディが白なので合わせ目があってもあまり気にならないと思う。
完成度は高く、でも手を抜きたい人は、ゲート処理、塗装、組み立てで十分だと思う。
グロスインジェクションのためモールドが浅い点はスミ入れで困ったけど。
コメント