HMA製のブリュンヒルト(銀河英雄伝説)を製作しました。ダクトをスプリングに、射撃管制センサーを半球型のメッキパーツに置き換えています。完成すると抜群にカッコいいです。プロージット!
1.使用キット
使用キットは、HMA製 ブリュンヒルト(Brunhild) 1/8000。

ブリュンヒルトは、銀河英雄伝説に登場する、美しい白銀の戦艦で銀河帝国軍・総旗艦である。全長1007m。物語の主人公、ラインハルト・フォン・ローエングラム(Reinhard von Lohengramm)が搭乗する。
下記ランナーが2枚ずつ入っていて、2隻作れる。

水転写デカール

ボディ下面は、モールドでローエングラム王朝版、ゴールデンバウム王朝版の2個が入っています。どちらか選択式。

マニュアル。組み立てのボリュームとしてはこのくらい。

大きさは14cmくらい。

アルバクリエイツ製1/12000と比較するとこのくらいの大きさ。

機首形状が少し異なり、アルバクリエイツ製の方が直線的で細身、HMA製がやや丸みを帯びている。


2.コンセプト
ラインハルト様の動く大本営である。美しく作らねばならない!
わずかな汚れも傷もあってはならんのだ!
アピールポイント
ダクト部分の造形をスプリングに置き換え

射撃管制センサーをメッキパーツに置き換え

船体下部の完全な合わせ目消し

光沢塗装と研ぎ出し

3.製作
3.1.仮組
仮組
仮組しました。小さな部品は付けていません。

仮組は、ゲート処理、パーティングライン処理済。一部の部品は接着し合わせ目消しをする。
パーティングラインあり。

合わせ目消しが必要。

合わせ目消しは、ランナーパテを作り行った。
※ランナーパテ:ランナーを流し込み接着剤で溶かしパテとして使用する。材質が同じなので親和性が高い。
ヒケ処理
一旦黒で塗装した。

ヒケは各箇所にあるので削ったり埋めたりします。

ランナーパテで埋めたが、ランナーパテは気泡ができやすい。

何度か埋めて、削ってを繰り返した。
隙間やズレの修正
パーツとパーツを接着し、隙間が空くことがあります。

流し込み接着剤で溶かして、しっかり左右から押し付けて密着させます。

不用意に接着したときに、ズレが発生することがあるので注意する。

スジボリの彫り増し
特にエンジン1,4ですが、スジボリが細くて浅い。

ペーパーなどを入れるとスジボリ消えるので、増し彫りする。
カッターでスジを入れ、ニードルで彫る。


かなり細いので、タガネなどは入れてない。ニードルで彫ったV字のまま。

3.2.造形1
射撃管制センサーを削る
射撃管制センサーは、ペーパー掛けの際に邪魔なので、削り落とした。あとで取り付ける。

ピンバイスと、スピンブレード(ゴッドハンド)を使用して掘っています。
下部パーツのアトハメ加工
34,35のパーツは組み込んでしまうと塗装しづらいので、アトハメ加工する。

赤の部分を切り取る。



これで、6-1.パーツと26パーツを先に接着した後、後から34,35パーツを入れることができる。
下部パーツの合わせ目消し
下部パーツを合わせ目消しする。


合わせ目消し後

3.3.塗装
下地のサフ
元々黒立ち上げの予定で、サフなしで塗装のつもりだったが、どうしても細かい傷が消えない。


通常の1000番のサフを吹いたら傷が消えて表面が綺麗になった。
後でわかったが、黒塗料は粒子が細かいので、2000番位までヤスらないと綺麗にならないらしい。
大阪の製作スペースをHobby Space36の店長(たけひろさま)からの情報。ありがとうございます。
通常800番か、光沢塗装でも1000番くらいで止めてしまうからな。そうか勉強になるな~。
船体をグランプリホワイトで塗装
下地を隠ぺい力の高いアルティメットホワイト(ガイアカラー)で塗装し、その上からグランプリホワイト(Mr.カラー)を吹いた。

良く乾いたら、クリアを3~4回重ねて吹いて、さらに1週間以上放置したら研ぎ出しする。

一旦、組み立てた。

エンジンの塗装
エンジンの発光は電飾する予定はない。メタリックで塗装することにした。


メタリックブルーで塗装してもよいのだけど、手頃な塗料が無かったので、
光沢ブラック → シルバー → クリアーブルー で塗装。
そのあと、周りの縁の部分をグランプリホワイトで筆塗り。
船体下部パーツの塗装
船体下部パーツは、シルバーで塗装したゴチャメカを取り付けた。

シルバーの周りは、エナメルのXF-1フラットブラックで塗装してある。

3.4.造形2
船体下部パーツ合わせ目消し
船体下部パーツだが、さらにここの合わせ目消しもしたいのだ。

合わせ目消し完了。

まとめると、赤の部分の合わせ目を消し、青の部分の合わせ目をモールドとして残してあります。

3.5.改造
ダクトをスプリングに置き換え
船体の上部と下部に、パイプ、ダクトのようなものが這っているが、金型からの抜きの都合上、側面が平面になっていて造形が気に入らない。

パーツをぶった切りました!


wave A-SPRING


切ったスプリングの中にアルミ線を通す。

船体に穴を空けてスプリングを這わせる。

下部パーツ

上部も同様にスプリングを這わせる。

スプリングの下にプラ棒を入れて、スプリングがカーブして少し盛り上がるようにする。

裏側。

プラ板貼って隙間を埋めた。
射撃管制センサーをメッキパーツに置き換え
削り落とした射撃管制センサーは半球状のメッキパーツを使った。直径3mm


裏もメッキなので、ヤスってメッキを剥がした。

船体上部は、下部より直径が小さい。2.5mmくらいか?

2mmプラ棒の先端に瞬着で付けて、周りを削った。

3.6.塗装、組立
船体の光沢塗装と研ぎ出し
船体はC69グランプリホワイトで塗装し、上からクリアを塗装してあるが、柚子肌なので、コンパウンドで磨く。

ブリュンヒルトの船体はビーム兵器を反射拡散するシュピーゲル・コーティング加工されている。

テッカテカになった。
メンテナンスハッチの塗装
光沢ブラックで塗装し、シルバーを弱く吹く。


さらに周りを、エナメルのつや消しブラックで塗装。

ここも半球状のメッキパーツに置き換えようか?と思ったが、メッキシルバーNEXTで十分な輝きが出たので、このままでいく。
船体の上下の接着
船体上下を接着。

塗装後の接着は、うっかり汚すのを防ぐため、瞬間接着剤と透明接着剤を使った。
強度が必要な箇所は瞬間接着剤で、強度が不要な箇所は透明接着剤を使用した。

エンブレムの塗装とデカール貼り
船体下部にある、ゴールデンバウム王朝のエンブレムを水性ゴールドで塗装。スミ入れした。

塗装だけだと寂しい感じなので、やはりデカールを貼った。

貼る面が湾曲しているので、マークソフターを使ってデカールを柔らかくしている。
レーダー類の塗装と接着
四角いレーダーは水性シルバー、丸いレーダーは水性ゴールドで塗装。
瞬間接着剤で船体に接着した。

水性塗料を使っている理由は、うっかり他の場所に付着した場合、拭き取りやすいためだ。
後方通信用アンテナの塗装
ゲートが三日月型の内側にあるためゲートを削りにくい。外側の方が削りやすいのだが。


小さいのでやりにくいが、カッターとペーパーでゲートを削る。
削った後、塗装し直した。
3.7.飾り台
キット添付の飾り台組立
ランナーは白だが、つや消しブラックで塗装した。

簡易的だが、この飾り台でも十分な感じである。

別売りの飾り台組立
別売りの飾り台を組み立てた。


差し込みがかなり硬かったが、アクリル製で美しい。

4.完成














5.使用したもの
5.1.使用キット
HMAブリュンヒルト本体
アクリルスタンド(銀河帝国紋章版)※ゴールデンバウム王朝版
アクリルスタンド(新銀河帝国紋章版)※ローエングラム王朝版
A-SPRING ※ダクトに使用、バネ状のパーツ。1.5mm径ブラック。
ALPライン ※A-SPRINGの中に入れて芯として使用。
半球型シルバーメッキパーツ ※射撃管制センサーに使用。
5.2.使用塗料
●サーフェイサー:Mr.サーフェイサー1000(C)
□船体白:031アルティメットホワイト(G) → C69グランプリホワイト(C)
■船体黒:C2ブラック(C)、C40ジャーマングレー(C)、XF-1フラットブラック(TE)
■船体グレー:C13ニュートラルグレー(C)
■船体メタリック:SM206クロームシルバー2(C)、SM08メッキシルバーNEXT(C)
■船体メタリック:H8シルバー(H)、H9ゴールド(H)
■船体エンジン:C2ブラック(C)→SM206クロームシルバー2(C)→C50クリアーブルー(C)
□クリア:Ex-03 Ex-クリアー(G)
※(C)クレオスMr.カラー、(H)クレオス水性ホビーカラー、(G)ガイアカラー、(TE)タミヤエナメル
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