漫画、エリア88に登場する機体を1/144で色々作ってるが、大型機は作って無かったのでC-130を作る。マッコイじいさんの機体で、パイロットはプーキー。マッコイじいさんの機体は、HではなくE型だと思う。
1.使用キット
使用キットは、アカデミー、1/144 航空自衛隊 C-130H Hercules。
アカデミーは韓国のメーカー。ウォルの個人的な評価ではアカデミーは比較的良いメーカーである。中には変なキットもあるけど。

しかし、箱を見ると、MINICRAFTさらにMONOCHROMEと書いてあり、

ランナーを見ると、ミニクラフト製である。ミニクラフトはUSAである。

2007年製である。

モールドは、よくある海外キットと同様、太くて深め。

ウォルは、モールドがすぐ埋まってしまうので、太目深めの方が好きだけど。
機首はまるまる透明パーツ


機首部分は全て透明パーツで、窓に貼るデカールが付いている。
コックピットは床しか存在しない

コックピットは床だけで、座席や計器盤パーツなどは存在しない。
機首部分を窓も含めて機体色で塗装し、窓はデカールを貼ることを想定しているからだろう。
2.マッコイじいさんのC-130はEかHか?
C-130も派生型が多数あるが、マッコイじいさんはどれを使ってるのだろう?
マッコイじいさんのC-130はE型と推理
C-130は、A型から始まり、Bや、Dなど色々あるが、メジャーなのはE型とH型である。
従って、マッコイじいさんもE型かH型と思われる。
WikiによるとC-130Hと書かれている。他の人の作例を見てもC-130Hで作っているようである。
しかし、ウォルはE型だろうと推理した。
Wiki エリア88の登場兵器一覧
——————————————————————————————————–
H型の方が新しく一番多く生産されたモデルであるが、古いE型の方が航続距離が長い。マッコイじいさんは世界中を駆け回っているため、航続距離が少しでも長い方を選ぶのではないか?

漫画のこのシーン。この赤丸部分はE型の形状である。
尾翼の後端の形
尾翼の後端は直線状にカットされており、丸くない。

プロペラの塗装
プロペラは軸の部分が黒(多分)で、先端に二本線がある。

二本線が何色かはわからない。C-130の写真を色々見ると黒か赤だが、大体が黒のようである。
3.製作
3.1.マッコイじいさん仕様、形状の変更
ボディ側面
説明書によると、ボディの一部をカットし、パーツを置き換えるよう指示がある。


説明書には何も記載が無いが、これは、E型からH型への変更指示である。ランナーはE型で作ってあって、パーツ追加でH型にも対応できるようになっているのだろう。
E型で製作するので、説明書通りにはしない。カットせずこのまま使う。
後端の部品
後端の部品は、17と18が2つあって、18を使うよう指示がある。
17は、E型の部品なのか、何かの派生型なのか、わからなかった。


マッコイじいさんの後端は真っすぐなので、18をカットして使うことにした。

プロペラの模様
プロペラは改造は必要ないが、塗装模様を漫画に合わせた。

3.2.仮組
仮組しました。

大きなずれとかはないです。
3.3.コックピット部の製作
どうせ、ほぼ見えなくなると思われるが、床しかないのは寂しいので、作り込むことにした。

プラ板で色々つくり、座席は3Dプリンタでプリントしたもの。
座席データはネット上から適当なものを使用したので、C-130用ではなく、ロシア機の座席である。

塗装し、プーキーを座らせた。3Dプリンタでプリントしたもの。右の座席が機長席である。
漫画だと、後ろの真ん中に、マッコイじいさんが座っている。
3.4.貨物室の作り込み
どうせ見えなくなるのだが、貨物室も作り込むことにした。


まず、側面内側をプラ板で埋めた。
昇降口


昇降口をカットした。
裏を見ると、親切にモールドが作ってある。これに沿ってカッターで数回傷を入れたら、簡単に切り取ることができた。


内側にプラットフォームと、切った昇降口のパーツの裏に階段を作った。
貨物室内部
ベルト類など小さく作るのは無理なので、でかく作る。



天井にはピラー(支柱)をプラ棒で作った。



真ん中のまるいやつはトイレである。

それっぽく作り込むとこんな感じ。
3.5.機体の組立
貨物開閉部の天井側。


プラ板貼って塞いだ。


機体と翼を接着。

合わせ目が綺麗に消えない。パテで埋めて削るを繰り返す。

ダイモテープを貼って、スジボリを掘り起こす。

スジボリは、最初、ケガキ針でスジを彫り、次にキサゲでめくれを取り、タガネでV字から凹字にする。


機首パーツを接着。今回エポキシで接着してみた。
さて。これでせっかく作ったコックピットはもう見えなくなった。

なお窓部分は、非常に面倒だが、1つずつマスキング済。
3.6.機体の塗装
油性ペン黒でスジボリラインを入れた。

塗装する。


これまで、マッコイの機体は、E型だの、後端は丸くないだの、プロペラの模様はこうだの、細かく調べているが、この塗装パターンはなぜか、いい加減である!
どのような模様なのか、漫画を見ようともしなかった。ここだけなんでいい加減なのかな?!(笑)


途中、接着したところがぱかっつと割れたり、塗料が剥がれたり。
そういえば、海外製なのにランナー洗わなかったことを思い出した。
しかし、イイ感じの剥がれ加減なので、剝れ表現には、わざとキットを洗わずに使うのも手かもしれない。

塗料倒して、機体の裏が、大変なことになったり・・・
3.7.デカール
デカールは、書籍・エリア88モデリングミッションの付録と、本キットのデカールと、サンコーマークのデカールと、A-Oneデカールシールで自作したデカールを使う。



窓を見ると、プーキーらしい人が乗っている。

マッコイの機体はアスラン空軍ではないのかもしれないが、何か数字が入ってないと寂しいので、モデックスナンバーを入れた。
RAAF C-758R
RAAF:Royal Aslan Air Force
C:Cargo 貨物機
7:1977年
5:わかりません。デカールの都合上5にしました。5はT-38タロンの識別番号です。
8:AREA88
R:アスラン正規軍特殊部隊


透明フィルムにデカールの形状を写し取り、昇降口の位置をマークし、


昇降口の位置を切り取って、デカールを貼り付ける。
3.8.機体の傾き
タイヤは合わせ目消しをする。


タイヤは全体を白で塗り、爪楊枝に刺して、くるくる回して黒を塗装。
タイヤの色は、ウォルは、XF-85ラバーブラックかXF-69NATOブラックが好み。
最初ラバーブラックで塗ったが、黒すぎる気がしたので上からNATOブラックで塗装した。


スケールが小さくなると、遠くにある、というイメージになり、遠くにあるものは彩度が下がり白っぽくなる。また、マッコイじいさんの機体だから使い込んでいるので、タイヤは黒々とはしてないだろう。

しまったあああ!!
おもりを入れる指示がなかったし、うっかりしてた。後ろにひっくり返る。
また、脚が3列あるが、高さが合ってなく、シーソーになる。

このように、前輪の隙間に、板おもりを入れて、解決。

前輪の高さを稼いだので、やや後ろに傾いてしまった。

前輪が高いので、昇降口のステップが地面に着かない(泣)

貨物扉の開きが少ない(泣)


プラ棒輪切りにして、ヘッドライトを作った。
4.完成写真


プロペラの先端のラインを黒にするか赤にするか迷ったのだが、マッコイのマーキングが黒なので、黒に合わせた。



漫画見ると、増槽タンクは、無しか、片側1つずつなので、片側1つずつ付けた。
キットは片側2個ずつ付けられる。

作り込んだのに、全く見えないコックピットと、昇降口の中。


エンジンは、ターボプロップなので小さい。
※レシプロは、自動車みたいなピストン運動エンジンでプロペラを回す。エンジンは大きめ。
ターボプロップは、エンジンがジェットだが、そのジェットでプロペラを回す。エンジンは小さめ。
同じプロペラ機でも、第二次世界大戦機はレシプロだが、最近のプロペラ機は、ターボプロップである。

作り込んだのに、全く見えない貨物室の中。

ライト当てれば、出口近くだけ見える。トイレ、ぎり見える。

奥の緑の棒は、酸素ボンベのつもり。
日本だと酸素は黒色だが、アメリカだと酸素は緑色だ。

昇降口の中の梯子が見える。
5.使用したもの(amazonリンク)
使用キット
ウォルが買ったキットと同じものは、」もう、売ってない。買ってから3か月しか経ってないんだが。
↓ハセガワ製は、1/200である。
↓同じアカデミーでランナーがミニクラフト製。プロペラが6枚ある。ランナーがこのキットと同じではないかと予想される。プロペラ4枚版も入っていそうな気がするが、未確認。
↓グレートウォールホビー製。これはプロペラ4枚も収録されている。E型のパーツがあるかどうかはわからない。H型でつくるなら問題なし。ただし少々お高い。
使用デカール
エリア88のデカール
F-5E:風間 真 1/48、1/72用
F-14:ミッキー・サイモン 1/48、1/72用
クフィル:サキ・ヴァシュタール 1/48、1/72用
C-130:マッコイじいさん 1/144用
数字のデカール
使用塗料
塗料は、モデルカステン、IAFカラーセットを使ってるが、もう売ってない。

クレオスのC310、C313を使うと良い。

モデルカステンの方がやや色が暗めである。
コメント