漫画F(エフ)に登場する、 F3000、SILK LOLA T90-50を既存キットを利用して製作しました。ドライバーは主人公、なんぴとたりともオラの前は走らせねえ!の赤木軍馬。デカールはインクジェットプリンタによる自作です。
1.キットの特徴
使用したキットはハセガワ製 キャビンローラT90-50である。しかし、箱絵と同じカラーには塗装しないし、デカールも使用しないので、基本的にローラT90-50であればどれでも良い。
・ボディのランナー色はホワイト。
・タミヤ、フジミのF1 (1/20) などと異なり、1/24で少し小さい。
・ドライバーフィギュアは無し。
・他のローラT90-50との違いは、ホイールの形状とデカールである。
2.製作コンセプト
漫画F(エフ)に登場する赤木軍馬マシンとして製作する。
キットにドライバーは付属していないので、フジミのキットを改造して使用した。
3.製作
実際には各箇所を平行して作業しているが、場所ごとに分けて書く。
ボディは乾燥待ち日数が長いので、実際には、ボディから先に手を付けている。
3.1.シャーシの製作
3.1.1.シャーシー
床面の裏はヒケが盛大にあったのでヤスリで平らに均した。裏は見えないので手を加えなくても良いのだが、なんとなく。
3.2.2.エンジン
エンジンは、キャビンローラでは無限エンジンだが、赤木軍馬マシンではフォードコスワースエンジンである。キットには、パーツが無限とフォードと両方あったのでフォードにした。
後輪のシャフトの取り付け向きに注意が必要である。説明書は不親切でどちら向きに取り付けるかなどの注釈が書かれていない。
例えば下の部品。形を見ればわかるが、どの向きに取り付けるか考えなければならない。
取り付け向きを間違えるとこうなってしまう。
どの向きに取り付けるのが正解かは、デカールの三面図をじーっと見て、判断する。
3.2.3.コックピット
メータ部分は手書き。8000回転がちょうど真下に来る向きで取り付けているイメージです。
さらにエナメルクリアを垂らして、メータがクリアパーツで覆われているような雰囲気を出す。
3.3.4.タイヤとホイール
タイヤは真ん中にパーティングラインがあり、スポンジヤスリでガシガシ削る。
ゴムなのでプラより削りにくいので、240番くらいの粗目で削る。
完璧には綺麗にならないので、適当なところで切り上げる。
キャビンローラのキットに付属しているホイールは、これでゴールドで塗装したがデザインが気に入らない。
所有している別キットの、ワタナベダンロップレイナード89Dのホイールと入れ替えた。こちらの方が漫画のイメージに近い。
3.3.5.ドライバー
ドライバーはフジミのキットを使用。
緑で囲った方を使用。赤で囲った方は前回レイナード89Dを製作したときに使用。
フィギュアの形がシートに合わないので、切ったり貼ったりして改造しなければならない。
頭も、プラ板を貼ったり、パテを盛ったりして改造する。
ヘルメットのシールド(バイザー)は、適当なブリスターパックのカーブの部分を切り取って使用、バイザーの文字はテプラで印刷。ヘルメットの文字はインクジェットプリンタによる自作デカール。
レーシングスーツの各スポンサーマークも自作デカール。
軍馬のグローブは、右手だけF3時代ライバルだった 聖(ひじり)一人のグローブを使っているので、右手だけ黒いです。
聖の左手のグローブは、軍馬のメカニック、タモツが持っています。
背中にも軍馬の文字が入っているが、シートに座らせると完全に見えなくなる。
3.3.6.ボディ
中央のカウルは2つのパーツから構成されているが、組み合わせて見るとピッタリこない。
部品E1は型抜きのときに、広がってしまうのだろう。
接着してパテで埋めて成型する。パテはランナーパテを使った。
ランナーパテは、ランナーを接着剤で溶かしてドロドロにしたものである。
ランナーパテは材質が同じなのでパーツになじみやすく、色も同じ、通常のパテや瞬間接着剤に比べて、均一に削りやすい。
サーフェイサーを吹いて確認しながら、表面の凹凸を削る。
整形終わり。
最初全体にクリーム色をエアブラシで拭いてから、ブラウンはマスキングテープを貼って塗り分け。
デカールはphotoshopで自分でデザインしたものをインクジェットプリンタで自作。フォントはフリーフォントで似たようなフォントを探してくる。
裏表ひっくり返して印刷する必要がある。
フィギュアのデカールも一緒に印刷してある。
インクジェットプリンタによるデカール自作の方法は下記、過去記事を参照のこと。
カウルのデカールも貼った。ところがである。
穴をうめてください?・・・・・
塗装もしたし、デカールも貼ったし、クリアも吹いた後である。
ここをパテなどで埋めなければならなかったのかー!!
やるしかあるまい。
プラ板で裏打ちしておいて、ランナーパテで穴を埋める。良く乾いたら、デザインナイフで余分を切り取る。
なかなかいい感じに穴を埋めることができました。再びブラウンを吹き重ねて、クリアを4回程度吹き重ねる。クリアは最初は濃いめに吹き、少しずつ溶剤を多くして薄くしたクリアを吹き重ねる。
あとは、乾かす乾かす乾かす・・・2週間くらい。
研ぎ出ししようかと思ったが、デカール自作だし剥げそうな予感がしたのでしなかった。
ミラーは、 4アーティスト マーカーを使って塗装してみた。60点くらいかな。
下手に塗装するよりは、キラキラしますが、流石にメッキのようにはなりません。
ジーザス・クライストのマシンのときは、キラキラテープを貼ったが、今回枠の部分を切り取るのが難しそうだったし、塗装も面倒だったので。
お手軽にそれなりの品質で仕上がるので良いアイテムです。
前輪のブレーキディスクのある部品。硬くてスポークに全然はまらない。
はめたら今度は、一番後ろのスポークの長さがなぜか短くて、前輪がハの字に開いてしまう。一番後ろのスポークを真ん中で切って、前輪が平行になるようにしました。
やっと、なんとかできました。
4.完成
4.1.完成写真
4.2.漫画のシーンのものまね
漫画のシーンを再現してみました。
漫画部分、および””内は全て、原作 Fエフ(六田 登氏)からの引用です。
”予選順位はポールシッター グンマ・アカギ、カーナンバー38!”
”1990年インターナショナルF3000チャンピオンシップ開幕一戦、まもなくスタートだ!”
”それじゃあ38号車、ひとつ客を迎えに行ってくれ!”ピー
”いいな、誰よりも早くだ!”
5.使用したもの
5.1.主な使用塗料
〇サーフェイサー: SF291 フィニッシングサーフェイサー1500ホワイト(C)
■ボディイエロー:C69グランプリホワイト + C313イエローFS33531 (C)
■ボディブラウン:C310ブラウンFS30219 (C)
■車体裏など:C33 つや消しブラック(C)
■エンジン各部:C28 黒鉄色、C61 焼き鉄色、C33 つや消しブラック、C104ガンクローム(C)
■ドライバースーツ:C311グレーFS36622、 C158 スーパーイタリアンレッド(C)
□クリア:Ex-03 Ex-クリアー(G)
△ウェザリング:なし
▽スミ入れ:なし
(C)クレオス、(G)ガイアノーツ、
A+B:AとBを混ぜて使用したことを示す。
5.2.使用キット
キャビンローラだが、売り切れたのか?見つからない・・・。
代わりに塗装やデカール、ホイールは違うが、以下、同じ形状のローラT90-50。
また、風防やヘッドレストの形などが微妙に異なっていたりする。
キグナストーネンローラ。
スピードスターダンロップローラ。
サントリーウエストローラ。これ安いかも。
プラスローラ。
ポールスチュアートローラ。これはタイヤがAVONだからタイヤのデカールが使える。 赤木軍馬、ジーザス・クライストのマシンのタイヤはAVONなのだ。ただし風防が黒(透明でない)のが問題だ。
レイトンハウスローラ。これは風防の形が違う。
5.3.その他
4アーティスト マーカー(シルバー)
5.4.参考資料
ローラT90-50を製作するうえで、ここの写真を参考にしました。
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