ゴーーーーーー
ボムッ
ギイイイイーーーーン
し・・・しまった!ケツにつかれた!!
バンバンバン
し・・・死んでたまるか!!生きて・・・生きて日本に帰るんだーっ!!
※エリア88(新谷かおる氏)「はてなき砂丘」より
1.キットの特徴
1.1.セマー製ミグ17
使用キットは、SMER 1/72 MiG-17PFである。MiG-15、MiG-19のプラモデルは多少見かけるが、MiG-17のプラモデルはほとんど見かけない。あっても入手困難だったり、値段が高かったり。
ネットの書き込みを見るとこのキットは評価が悪いがそれを承知で買った。 MiG-17はプラモデルではレア度が高く、他に手頃に入手できるキットが見当たらなかったためだ。 バリがかなりひどい。
パイロットは付属していない。駐機状態での製作となっている。
また、機首部に4gの重りを入れる指示がある。駐機状態で製作する場合、機首に重りを入れないと尻餅をつくと思われる。
1.2.凸モールドこそがこのキット最大の長所
凸モールドが長所?何言っているんだお前!馬鹿じゃないの?と思った人はあとがきを参照のこと。
2.製作コンセプト~エリア88
エリア88の最初に登場する、反政府軍のMiG-17をイメージして製作する。風間真のF-8Eクルセイダーとバトルをしている機体だ。
飛行状態で製作する。エリア88ではMiG-17は飛行状態でしか描かれていない。名シーンを再現するなら飛行状態で作らねばならない。色も何色かわからないが、単色の銀色とすることにした。
主役機でもない脇役なので、簡単に作ることにする。
3.製作ポイント
3.1.コックピット部
射出座席が座椅子である。計器盤をつけるとパイロットは乗せることができない。
前半分のフロアを一旦切り取り、段差をつけるようにし、間はプラ板で埋めて接着した。下左写真の白い部分がプラ板である。
パイロットは、ハセガワ製1/72 アメリカ パイロット/グランドクルーセットを使用した。
3.2.胴体部
飛行状態にしたとき、飾り台で飾れるように、胴体内部に磁石を内蔵した。磁石は瞬間接着剤で固定してある。
コックピットを取り付け、胴体の左右を貼り合わせた。
垂直尾翼も左右貼り合わせ方式だが、垂直尾翼の真ん中で何か当たって隙間ができる。確認したら、垂直尾翼裏側(貼り合わせ面)の真ん中あたりに製造上の突起が出ていてそこが当たっていたので、金属ヤスリを入れて削ってからあらためて司直尾翼を接着した。
胴体の貼り合わせ部分にズレが生じたので、瞬間接着剤で埋めた。
ズレができたのはキットの精度の問題ではなく、胴体内部に磁石を貼り付けた時の影響による。単に、ウォルの作り方が悪かっただけである。
3.3.翼部
飛行状態にするために、脚を収納形状にする。
脚カバーをそのまま、翼下部に埋め込むと段差ができるので、下にプラ板を挟んで段差をなくすようにした。
翼を胴体に取り付けると、翼の付け根に隙間ができるので、パテで埋めた。
パテは薄めた流動性の高いパテを使い、はみ出たところは乾く前に綿棒などで拭きとると良い。
翼端のピトー管は、真鍮線0.5mmを切って作った。テープを巻いて根元を太くした。テープはクリアラインテープを使用。
金属なので、ガイアマルチプライマー(ミッチャクロン)を塗布してから塗装する。
3.4.機首部
機首部分に4gの重りを入れる指示があるが、脚はつけないので入れなかった。
機首部分にエアインテークを取り付けるが、胴体の部分の差し込む形状が歪んで入らないので、ヤスリで削った。
3.5.塗装と細部の組み立て
全体をシルバーで塗装。
シルバー1色だと単調なので、部分的に、暗めのシルバー、つや消しのシルバーで塗装し変化をつけた。
先端のエアインテーク部分は、最初はつや消しブラックで塗装したが、違和感があるので、グラファイトブラックで筆塗り塗装した。
キャノピーの窓枠はシルバーで筆塗り、コックピット後方のアンテナはキット付属のパーツはバリがあり丸みを帯びているので、プラバンで切り出して取り付けた。プラ板を切り出した方がシャープである。
機首下部に真鍮線を切って、銃身をつけた。ここも後で、 ガイアマルチプライマー(ミッチャクロン)を塗布してから塗装する。
4.完成
アンテナ~尾翼間のワイヤーは、伸ばしランナーで作った。
正面から見ると、ゼロ戦っぽいと言うか第二次世界大戦機みたいに見えるな。
5.あとがき~凸モールドの衝撃!
製作前は凸モールドだったのでスミ入れできないし、凸モールドって古いキットに多いし、テンションが下がってた。ところが完成してみてビックリ。
凸モールドであるがパネル1枚1枚細かく、リベット跡も細かく作られている。シルバーで塗装してみたら、この凸モールド、不思議とスミ入れなしで、非常にいい感じなのである。
もし開発者が、凹モールド作れる技術力はあるんだけど、完成時の美しさのために、あえて凸モールドを選択したとしたら、その開発者は天才ではないだろうか。
「凸モールド!素晴らしい!」とプラモデルを作っていて、初めて思った瞬間であった。
6.使用したもの
6.1.使用塗料など
●サーフェイサー:サーフェイサー エヴォ シルバー(G)(注1)
■ボディシルバー1:Ex-07 Ex-シルバー(G)
■ボディシルバー2:LP-38 フラットアルミ(TL)
■ボディシルバー3:C61 焼鉄色 + C101 スモークグレー (C)
■エアインテーク:AVC01 グラファイトブラック(C)
■コックピット:C34 スカイブルー + C312 グリーンFS34227(C)(注2)
■射出座席:XF-62 オリーブドラブ(TA)(注3)
■パイロットスーツ:XF-60 ダークイエロー(TA) (注3)
▲ウェザリング、スミ入れ:なし
● ガイアマルチプライマー(G)
※(C)クレオスMr.カラー、(G)ガイアノーツカラー、(TL)タミヤラッカー、(TA)タミヤアクリル
※A + B:AとBを混ぜて使用したことを表す。
(注1)サーフェイサーは、ヤスリで削って修正した場所のみに捨てサフとして使用した。機体全体には吹いていない。
(注2)クレオスからソ連(ロシア機)のコックピット色、C391ターコイズグリーン、C392 機体内部色 ブルー が発売されており、ロシア機の正確なコックピット色で塗りたい場合はこれらを購入すると良い。
C34スカイブルーとC64ルマングリーンを2:1程度で混ぜると、それらしいグリーンになる。
(注3)射出座席やパイロットスーツも正確には、何色なのかわからない。手元にあったそれっぽい塗料で塗ってみただけである。
6.2.使用キット
1/72 MiG-17のプラモデルは選択肢がほとんどないので困る。東側の戦闘機は仕方ないか。
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ウォルが購入したのは上のモデルだが、デカールなどが違うだけで中身は同じと思われる。
コメント
ノスタルジックな感じがカッコいいですね。
自分は凸モールドと判明した時点で作るのを諦めます><
サイードさまコメントありがとうございます。
そうか、ノスタルジックか。何か良きヒントをもらったような気がします。
あの時代って鋲接メイン、まして東側に沈頭鋲とか無いと思いますので(有っても強度とか、エンジン出力とか考えると、普通で十分かと)、凸モールドは当然かと、、、