スカイ・クロラに登場する主役戦闘機、散香マークBを製作しました。ファインモールドのキットなのでパーツはピッタリ合い、完成のスタイルもよく、とてもカッコいいです。
1.コンセプト
散香マークBは、小説スカイ・クロラ(森 博嗣)シリーズに登場する戦闘機である。
かなり昔だが、小説は全部読んだ。映画は観てない。

最初に発売されたのが、スカイ・クロラだが、物語の時系列では一番最後である。

主人公は本によって異なる。製作したキットは、スカイ・クロラ主人公のカンナミ・ユーヒチ(函南 優一)。小説では名前は全てカタカナ表記。
草薙水素(クサナギ スイト)機でつくる。
駐機状態で作る。
2.使用キット
使用キットは、ファインモールド、散香マークB。
このキット、ウォルが欲しいと思った時にはもう売っておらず、今回再版されたので早速買ったのだ!

かっこいい~(*^_^*)/

キットはパチピタで、ゲート跡、ヒケ跡が目だないところに来るように配置されている。
エアインテイクに段差できるなんてことは、ファインモールド様のキットではあり得ないのだ。
完璧なのだ!
さらに二重反転プロペラのギミックも搭載している。


パーツ類は、僅かにヒケあり、ゲート跡も一部残るが、見えない箇所、目立たない箇所に来るように配慮されている。
3.製作
3.1.コックピット
製作開始!

射出座席。


シートベルトは無かったので、マスキングテープとキラキラテープで作った。


超ちっちゃい部品がある。これって、ロストック社のロゴマークだろうか?
計器類。9番がデカール貼る用で、10番が自分で塗装する用。


デカール貼ったけど、塗装もしてみました。背景のカッティングマットのドット感覚が1mm。
針の部分なんて0.1mmもないよ。苦労したので塗装パーツの方を使うことにする。


他にも、サイドパネルを塗装して、コックピット部完成。

面白いね。バスタブ型になってる。
悩むところは、こんな操縦桿なんて、すぐ折れるからゲート処理できないと言うことだ。

組みあがるとほぼ見えないからいいけど。

また、股の間の黄色は射出レバーだと思うので、真ん中が抜けているはずである。
パーツは埋まっていたので、中を黒で塗った。組みあがると絶対見えないけど!
注意箇所
射出座席のヘッドレストなどクッションの色は、116って書いてあるので、ブラックグレーだぞ!イエローじゃないぞ!

間違えそうになった。
3.2.ギアボックスと仮組
ギアボックス
この機体はプッシャ型で後ろにプロペラがある。しかも二重反転プロペラだ。
その機構を組み立てる。

二重反転プロペラってどうやっているんだろうか?と夢うつろの中で考えた。
夢の中で出てきたのが、3つのギアをコの字型に組み合わせるイメージ。
キットを組み立てたら、夢で見た、まさにそのまんまじゃないか!ウォル様天才!


キットの方は、ギア5個も使っているけどね。

仮組
ファインモールド様の設計と製造に間違いがあるはずが無いのだが、いち早く形を見たくて仮組してみた。

このひこーきは男の子が好きな要素が全部入りである。
二重反転プロペラ、ロングノーズ、カナード翼(前翼)、逆ガルウイング(主翼)、ツインテール(垂直尾翼)、ジェット機みたいな空気取り入れ口。
3.3.造形(リベット打ち、銃身)
リベット打ち
大きいリベットはすでにある程度は打ってあるが、小さいリベットも幾つか打ってみた。

針で1個1個打つのも面倒だったので、ローラーで!

針じゃないので、形状が〇ではないけど、いいんじゃない?

銃身
0.8mmの真鍮パイプをカットし、銃身を作ってみた。

真鍮パイプは、ニッパーでカットすると潰してしまうので、カッターでコロコロし、ポキっと折る。
メタルプライマー塗って、焼鉄色で塗装した。

実際こんなのがあるかどうか知らないが、雰囲気が出るから良いだろう。
0.8mmなので実機にしたら、40mmの大口径だ。
3.4.細かい部分の組み立て
エアブレーキ?
後ろ下部のエアブレーキ?の部品。閉じているか開いているかの選択式。

開いている方が接着があるので難易度は高い。


筆塗り。

エンジンカウル
ギアボックスが入るエンジンカウル。


指定は、オールつや消しブラックだけど、つまらんので、違う色も使ってみた。

暗い色なのでほとんど変わらんけど。
3.4.塗装
黒パーツ
ブラックのパーツ塗装と作製。指定はつや消しブラックだが、セミグロスブラックで塗装した。
これはフロントノーズ部分。角のように飛び出ているのは、給油プローブ。

レーダーのような青いパーツ、ウォルの組み方が悪いのか、四角穴の真ん中ではなく、後ろ寄りに来てしまうので、真ん中に来るように上手く接着した。
あと、白く飛び出ているのは、給油プローブで、開いている状態と閉じている状態と選択式である。

コックピット後方。エンジン部分。

プロペラもセミグロスブラックで塗装し、デカールを貼った。
黄色ラインは塗装するか迷ったが、デカール貼りが失敗したら塗装に切り替えようと思った。
特に悪くはなかったので、このままデカールで行く。
機体の塗装
機体をC117ライトブルーで塗装。

ライトブルーと言っても、青味のあるライトグレーと言った感じ。

機体の上の一部を指定通り、C36グレーグリーンで塗装。

主翼の塗装
主翼はどのように模様を塗装するか考えた。

まず上面をC117ライトブルー。下面はホワイト。


上からC36グレーグリーンで塗装する。テープを適当に切ってマスキング。
さらに上から、C37グレーバイオレットを塗装し、


テープを適当に切ってマスキング。さらに上から、C117ライトブルー。
じゃあ、最初にC117ライトブルーを塗る意味は無かったんじゃね?
はい、ご指摘の通りでございます。
所々滑っているが、ガンダムマーカー、グレーでスミイレ。

滑ったところは、綿棒にマジックリン付けてこすって消す。
側面の模様
小さくちぎったスポンジに塗料をつけてポンポンスタンプする。


主翼の迷彩が寂しいので、ついでに主翼にもポンポン。

3.5.デカール

識別帯(黄色ライン)は塗装しようかと思ったが、デカールを貼ることにした。

識別帯のデカールに、no stepなどの文字も一緒に含まれているからである。

マークセッターを模型とデカールの間に入れて、シルバリングしないよう、しかも破かないように注意する。

モデックスナンバー(側面の数字)を違う数字に変えてみる。
数字の詳細意味は不明。
262は兎離洲基地の番号と思われる。
02はカンナミ ユーヒチ機の機体番号。01だとトキノ ナホフミ機。
クサナギ スイト機にしたいが、番号がわからない。
カンナミが来たときは、クサナギはすでに基地司令官に昇格していたので、00にする。
00(ダブルナッツ)は、司令機の番号である。
670 019は何の番号かさっぱりわからない。製造元であるロストック社の機体型番・号機だと思われる。
262-02 → 262-00
670 019→670 017に変更する。

デカールは、サンコーマーク工業(株)のWING DECAL SERIESを使う。


何度か失敗したが、予備はあるので。


3.6.脚部とキャノピーの組立
プロペラの取り付け
プロペラを取り付けようと思ったら、差し込みがきつく、押し込んだら、中で部品が外れてしまった。


軸が前後に動いてしまう。これは取り付けられない。カッターを入れて慎重に外した。


やはり接着した部品が中で外れている。

なので、説明書通りの順番ではなく、

先にプロペラを取り付けてから、エンジンカウルを本体に接着した方が良い。
脚部の取り付け
タイヤ色はXF-69NATOブラックかXF-85ラバーブラックがおすすめである。


C137タイヤブラックより暗めの色。NATOブラックよりラバーブラックの方が暗めだが、C40ジャーマングレーよりは明るい感じ。

脚は、点付けや線付けなので難しいが、タミヤの通常の白キャップ接着剤で接着した。
キャノピーの取り付け
キャノピーは、マスキングなしで筆塗り。

裏から塗装するとプラの厚み分ずれて見えることがあるので表からのみ塗装。
一回で発色しないので、2~3回塗り重ねる。

水性かゴム系の透明接着剤を爪楊枝につけてくっ付ける。爪楊枝の先端が赤いのは視認性をよくするため。
4.完成











5.使用したもの
使用キット
散香マークB 1/48
使用デカール
白の英数字デカール、航空機用。
使用工具
リベットメーカー。打ったあとが綺麗な〇にはならないが、簡単に雰囲気が出せる。
小説・映画
今から小説読んでみたい人は、電子書籍がいいんじゃないでしょうか。
映画ブルーレイ
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