バンダイ Uウイング・ファイター & タイ・ストライカーのUウイングを製作した。Uウイングはローグ・ワン(ROGUE ONE)に登場する戦闘機である。
このキットはビークルモデルシリーズではないが、1/144なのでビークルモデルの多くのキットと同スケールである。
キットの構成は、Uウイング・ファイター×1、タイ・ストライカー×1、コンバット・アサルト・タンク×2である。
タイ・ストライカーはすでに製作済。製作記事はこちら。
制作コンセプト
ローグワンでは、前半にキャシアンが搭乗しているU-Wingと、後半にブルー中隊ラーレン・ジョーマが操縦するU-Wing(Blue11)の2種類が登場する。
(ブルー中隊には2機登場している。もう1機はおそらくBlue8)
キットのスケールは1/44で小型なのでジオラマなどに向いていると思われる。
スカリフの戦いを再現できるかもと思い、ブルー中隊仕様(ブルー11)で作成することにした。
しかし、キット付属のデカールはキャシアンが搭乗しているタイプだ。
従って、付属のデカールは使えないので、塗装で表現することにする。
仮組と下地
まず仮組した。
仮組したら、いつものように黒で塗りつぶす。(黒立ち上げ)
黒で塗りつぶす理由は、光で透けないようにするためである。
キットはモールドが細かく、モールドをつぶさないようサーフェーサーを吹く予定はないので、代わりに黒塗料で塗りつぶして光の透過を防ぐ。
ヒケがあるので、紙ヤスリで処理した。
形状であるが下記写真の後方の赤四角枠で囲った部分は実機には存在しない。
ここはこのプラモデルでウイングを広げた時に必要以上に開かないようにする受けである。
従って削ることはせず残した。
塗装
黒立ち上げした機体全体をアルティメットホワイトで塗装。
機体のブルーは説明書では、インディブルー(100%)+ホワイト(少量)が指定されている。しかしデカールを見ると、この色はどうみてもインディブルーではない。濃いブルーだ。
以前作成したハセガワ製のタイガーシャークといい、このキットといい、説明書の塗装の指定色とデカールの色がどうしてこんなにも違うのかな。
キット箱絵のイラストはインディブルーっぽく見える。しかし映画の画面では若干白っぽい紫寄りのブルーに見える。まあ、自分のディスプレイは安物のディスプレイなので色再現は正しくないかもしれないが・・・。
ブルーの調合
若干白っぽい紫寄りのブルーにしたいと思った。映画ではそのような色合いに見えたからだ。
ラッカー系で、アクリジョンのN35コバルトブルーのような色が欲しかった。
そこで、クレオスのMr.カラーC80コバルトブルー、C5ブルー、C110キャラクターブルーを買ってきた。本命と思ったC80はどうもコバルトブルーぽくない。むしろC5の方がN35コバルトブルーに若干近い。
同じコバルトブルーでもMr.カラーとアクリジョンで色合いが全然違うのね。
ちなみに、C5(ブルー)にホワイトを少量加えたら、C110(キャラクターブルー)と同じ色になった。おそらく、C110(半光沢) = C5(光沢) + C62(つや消しホワイト)少量、だと思われる。
実際、C110のビンの底には白塗料が沈殿している。
C5は白が混ざっていないので隠ぺい力は低いが、C110は白を混ぜてあるので隠ぺい力は高いだろう。
さて、U-Wingのブルーであるが、結局調合することにした。
C110キャラクターブルーに色ノ源マゼンタを入れて独自調合。比率は6:1程度。
うむ、これぞ求めていたカラーだ。
各部の塗装
ブルーライン
各部のブルーはマスキングテープでマスキングしてエアブラシ塗装する。
エンジンポッド
エンジンポッドの細いブルーのストライプは、窪んだところになので、
タミヤ・エナメルでスミ入れの要領で実施。
X-3 ロイヤルブルーとX-27 クリヤーレッドを混ぜて使ったが、
ロイヤルブルーは暗い色なのでX-4ブルーの方が良いかもしれない。
コックピット下部
コックピット下部は説明書によるとグレー(100%)と指定されている。
映画を見るとシーンによってグレーっぽく見える場面と機体色(白)に見える場面がある。
一度、C332ライトエアクラフトグレーで塗ったが、再度白で塗装した。
しかしやはりグレーっぽい方が良いと思い、C101スモークグレイでフィルタをかけた。
色をどうするかかなり迷ったのだが、機体色より若干グレーで落ち着いた。
着陸脚
写真の機体上面の赤丸で囲ったところは、映画を見るとブルーで塗装されているが、機体下面の赤丸で囲ったところ(着陸脚が出る場所)はブルーで塗装されていない。
てっきり上下対象だと思って、上面も下面も同様にブルーに塗装したが違っていた。下面側は機体色(ホワイト)で塗り直すことにした。
コックピット
1/144のサイズなのにパイロットが付属している。キット付属のパイロットはキャシアンとK-2SOである。Blue11のパイロットはラーレン・ジョーマである。
映画には副操縦士は写っていないが、WIKIによるとタスレット・コルブと記載されている。
キャシアンは男性だし、ラーレン・ジョーマは女性である。
K-2SOはロボットだし、タスレット・コルブはたぶん人間かな。
キット付属のパイロットと形が全然違うと思うのだが、まあ小さいし塗装でそれらしくすることにする。また、操縦桿のディスプレイをルマングリーンで塗った。
色合いの調整
機体は、ホワイトとブルーのツートンである。
白青がはっきりしすぎていて、派手な感じ(おもちゃっぽい)がしたので、全体的に白っぽくぼかすことにする。
以前興味を持ち購入していて、全く使っていなかった塗料を使ってみることにした。ガイアノーツのクリアホワイトである。これを全体に吹き白でフィルタをかけた。
全体的に白っぽくなり、遠くにあるものは色が薄く見える、感じになった。
エグゾーストナセル
エンジンのエグゾーストナセル部分。U-WINGを検索すると、
模型やイラストはどれも焼鉄色ような色で塗装されている。
しかし映画を見ると、焼鉄色より白っぽく見える。
機体色が焼き焦げてグレーっぽくなったようにも見える。
ここもどんな色で塗装するか、散々迷った。
最初、焼鉄色で塗装した。次に、C332ライトエアクラフトグレーで塗った。
最終的にホワイトシルバーで塗装した。(写真赤で囲った部分)
エンジンノズルは、スターブライトシルバーで塗装したあと、色ノ源シアンで塗装したけど、
青が目立たないな。
サーフェイサー:未使用
下地:GX2ウイノーブラック(クレオス)
ボディ白:031 アルティメットホワイト(ガイアノーツ)
ボディブルー1: C5ブルー(85%) + CR2色ノ源マゼンタ(15%)(クレオス)
ボディブルー2: X3ロイヤルブルー + X-27クリヤーレッド(タミヤエナメル)
レーザキャノン、ラジエーターフィン、エンジンノズルなど:C61焼鉄色(クレオス)
エグゾーストナセル:GX213ホワイトシルバー(クレオス)
エンジン光:121スターブライトシルバー(ガイアノーツ)、CR1色ノ源シアン
フィルタ1:C101スモークグレイ(クレオス)
フィルタ2:050クリアホワイト(ガイアノーツ)
コックピット内:N1ホワイト(75%) + N22ニュートラルグレー(25%)
操縦桿:N32ジャーマングレー(アクリジョン)
操縦桿ディスプレイ:N16ルマングリーン(アクリジョン)
パイロットスーツ:C326ブルーFS15044(クレオス)
パイロットヘルメット:N2ブラック(アクリジョン)
パイロット顔:N44薄茶色(アクリジョン)
スミ入れ:WC01マルチブラック、WC06マルチグレー(クレオス)
撮影
横から見た形かっこいいです。
斜め後ろ。哀愁を感じる。背景夕焼けにしたら似合いそう。色温度を高めに変更してみた。
Sフォイル展開。ブーメランのような美しさがある。
ブーメランで思い出したセリフがある。
みんな、どうした?
何故、飛ばない?
どうして、ここへ来ない?
ブーメランは、飛んでいるぞ。
<スカイ・イクリプス(森博嗣)P249>より
スカリフ風の上空を飛行中のつもり。
タイ・ストライカーを攻撃してみました。
タイ・ストライカーに追われてみました。
・・・散香のプラモデル、いまさら手に入らんだろうなあ。
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