A-10(1/144)グレック機製作しました

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています
A-10グレッグ機スケールモデル(車・飛行機・戦車・船)
この記事は約11分で読めます。

漫画エリア88に登場するA-10A(グレッグ機)製作しました。
エンジンノズル、パイロット、射出座席、後輪、デカールは自作です。

1.使用キット

使用キットは、ACE Corporation A-10 Thunderbolt 1/144

1/144 A-10 外箱
1/144 A-10 外箱

韓国製、輸入は童友社。

1/144 A-10 外箱

内容物

内容写真

外箱はA-10としか書いてないが、ランナーにはA-10A。

ランナー拡大

エリア88のグレッグ機はA-10Aなのでマッチしている。まあ、A-10AもCも外見上は違わないのでどちらでもよい。コックピットが違うだけだったと思う。

モールドは凹モールド。パイロットなし。デカールもあるけど使わない予定。

ランナーとデカール

ミサイル、爆弾、増槽タンクあり。

爆弾

説明は書いてないけど、クラスター爆弾:CBU-87(左上)×2、無誘導爆弾:Mk.84(右上)×5、対地ミサイル:AGM-65 マーベリック(下)×6かな?

2.コンセプト

目指す完成形

・エリア88に登場する、グレック・ゲイツ機で作成する。
・飛行状態で作る。(キットは駐機状態)

製作の自慢ポイント

・エンジンノズル自作

エンジンノズル

・パイロット、射出座席自作

グレッグ&射出座席

・後輪自作

後輪

・デカール自作

デカール

3.製作

3.1.エンジン部分

エンジンファンの部分が別パーツなのは、高得点だが、後ろのノズル部分がいけない。

これ↓ガクッ。ハァ━(-д-;)━ァ…

エンジンノズル

元のパーツは穴を空けて短くカット。

これ使った。wave Uバーニアフラット(1)

wave Uバーニアフラット(1)

組み合わせる。

よし、オッケー。

修正したエンジンノズル

3.2.コックピット部分

機種に10gの重りを入れろと書いてある。

説明書(機首)

10gってこのくらいの量だぞ?

重り

なぜ重りを入れるかと言うと、駐機状態で飾るとき、機首が軽すぎると尻餅をつくからだ。

機首に重りを入れる説明

↑こうなってしまうのを防ぐ。が、今回は飛行状態で作るので無視する。

さて。キットの射出座席は残念な形状なので、プラ板で自作する。

射出座席

↑ちなみにカッティングマットの1枠が1cm。小さいぞ。

自作した射出座席

どうだ!

キットにはパイロットも付属して無いので作る。これを改造する。wave 1/144 MOBILE STAFF。

モビルスタッフ1/144

手足を切ったり貼ったりして、着座姿勢にする。

パイロットの作成

ちなみに、バンダイの1/144 MSフィギュア01 もあるが、グレッグはおデブなので、モビルスタッフの方が似合う。

射出座席とパイロット

こうだ。

パイロットはヘルメットに細く切ったプラ板を貼り付ける。

パイロットと射出座席

完成したパイロットと射出座席。
シートベルトは褐色のマスキングテープを貼っている。ヘルメットは超極細のマジックで模様を描く。

3.3.形状の修正

このキットは形状に色々問題がある。

コックピット部分

参考資料を見ると、射出座席はかなり高い位置にある。視界良好である。

引用:書籍 A-10サンダーボルトⅡ(イカロス出版)

で、射出座席をなるべく高い位置に移動したいのだが、この小さいスケールだとプラの厚みが効いてくる。

胴体と射出座席

胴体と射出座席の位置を調整中。

プラの厚み

プラの厚みが1mmくらいある。射出座席を高い位置に配置すると、パイロットの頭の位置も高くなるので、キャノピーが閉まらないのだ。

胴体とキャノピー

プラの厚み分、どうしても低い位置にしなければならない。
このスケールだと、1mmというのは、実物だと14.4cmと言うことだ。鉄板やガラスの厚さが14cmもあるんだぞ?あきらめる。

ダッシュボードの形状がおかしい

このキット、ダッシュボードの形状がおかしい。

ダッシュボード

0.3mmプラ板を斜めに貼って修正。

ダッシュボード
ダッシュボード

主翼端が垂れすぎ

このキット、主翼端が垂れすぎ。

主翼端

削って修正した。

主翼端

水平尾翼の角度がおかしい

このキット、水平尾翼の角度がおかしい。

水平尾翼

切り離したら、どちらが上で下かわからなくなったが、どちらにせよ、上反角か下反角が付いていることになる。実機はどう見ても水平。

切込みを入れて、水平になるように調整しました。

水平尾翼

尾部の形状もおかしいけど

尾部の形状はこんなに尖ってない。もっと丸っこい。

尾部

まあ、ここは大したことではないと思う。実機と違っていても、これはこれでカッコいいと思う。
また、修正は面倒という理由もあるのでこのままでヨシとする。

前輪脚

このキットは駐機状態なので前輪を取り付けるが、飛行状態で作るので改造しなければならない。

機体裏前輪

前輪の格納庫部分に穴が開くので、プラ板で埋める。

この複雑な形状をピッタリ切り出すのは至難の業。しかも小さいし。ピッタリ合わないが上出来。隙間はパテで埋めておけばよい。

後輪脚

このキットは駐機状態なので後輪を取り付けるが、飛行状態で作るので改造しなければならない。

主翼裏後輪

パテで埋める。今回は、瞬間接着剤にベビーパウダーを混ぜたものを使ってみた。

単なる瞬間接着剤より、削りやすくて良い。

主翼裏後輪

形状を整えて、車輪の穴を空けておく。

キットの車輪は穴が小さくて入らなかったので、これを使った。
コトブキヤ 丸モールドⅣ

作ったタイヤはこんな具合。

磁石を仕込む

胴体を貼り合わせる時に、磁石でくっつけて飾れるよう、磁石を仕込んだ。

胴体

瞬間接着剤でくっつける。中で外れると困るので強力な方が良い。
ゼリー状は避け、耐衝撃、高強度などと書かれた瞬着を使うとよい。

瞬間接着剤耐衝撃

エンジンユニットがピッタリ合わない

胴体とエンジンユニット間で段差ができる。しかも曲率があってない。

エンジンユニット

プラ板を貼る。前と後ろで必要な高さが違うので、ごくゆるい楔型に削った。

翼の付け根の隙間埋め

これは飛行機モデルの鬼門の一つとも言えるが、胴体と翼の付け根に隙間ができることが多い。

翼の付け根

パテなどで埋めるしかないのだが、くぼんでいる場所はペーパーで削りにくい。
出っ張っている部分ならどうということは無い。

隙間に溶きパテを流し込む。

※溶きパテ:溶剤で液体状に薄めたパテ

半乾きの状態で(←ポイント)、溶剤をつけた綿棒で、はみ出た部分を拭き取る。

翼の付け根

各箇所の段差を埋める

貼り合わせ胴体の左右、あちらこちらでピッタリ合わず段差ができる。

パテで埋めて、ペーパーで削って整える。緑がフィニッシャーズ製のパテである。
削り傷と色を整えるため、サーフェイサーを吹いた。

3.4.塗装

グレッグ・ゲイツ、パーソナルマーク自作

グレッグのマークはドクロの頭である。当然キットのデカールには付属して無いので自作する。

A-ONE社のデカールシール。インクジェットプリンタで作ると透明タイプである。

デカールシール

インクジェットプリンタで白は印刷できないので、下地を白く塗っておいて、その上から作ったデカールを貼った。

一旦アクリジョンのクリアを吹いてデカール面を保護しておく。

なぜアクリジョンかと言うと、ラッカー系クリアは溶剤が強いのでデカールを傷める。
水性クリアを吹いてもいいが、水性の上に、ラッカー、エナメルは使えない。
アクリジョンは水性なのでデカールを傷めないが、アクリジョンの上からラッカーは塗装できるのだ。

マークの周りを慎重に手作業で塗装した。

垂直尾翼

模様も全てラッカー塗料で筆塗り。

印刷の解像度が悪い感じがしたので、上から、インディブルー、モンザレッド、イエローで描き足した。

ボディ全体の塗装

ハセガワのキットだと、下面:C308、上面:C307、C305が指定されている。

クレオス塗料

実際1/72でこの色で塗装したが、全体的に暗く青に寄りすぎて違和感を感じたので、違う配色にした。

クレオス、モデルカステン塗料

真ん中は、モデルカステン、MC-05 IAF(イスラエル航空宇宙軍)カラーセットの4番である。

そんなの持っておらん!と怒るかもしれんが、C35明灰白色とほぼ同じである。

下面

下面は一番明るい、C338で塗装しておく。

上面はまず暗いC305で塗装しておき、粘土を小さく丸めて、多数貼り付けマスキングする。
次に上からIAF4番(C35)を吹く。粘土を剥がせば模様の出来上がり。

粘土は、ブルタックかひっつき虫が安価で使いやすい。

ブルタック、ひっつき虫

3.5.細かい部分

アンテナと空気取り入れ口

コックピット後方のUHF/TCANアンテナを0.3mmのプラ板、エンジンの間にある、上流冷却用空気取り入れ口および排出口を1mm角のプラ棒で再現した。

胴体上面

ズレ解消

段差がある。面倒だけど修正することにした。

エンジン前

くぼんでいる部分なのでやりにくいが、パテ盛ってヤスって、塗装し直し。

良くなりました。

エンジン前

給油口の塗装

空中給油口を塗装しました。

機体先端

給油口の場所を示す?エのようなマーク。

機体先端

白マジックペンで描いたけど、精密に描くのは無理だな。

とやってたら、デカールあるし!

デカール

塗装剥がして、デカール貼りました。

機首先端

コックピットの計器類

コックピットの計器パネル。白いプラ板で自作。

計器パネル

エナメルのブラックで塗装し、溶剤を付けた爪楊枝で突いて色を剥がす。

射出座席を接着。透明プラ板切ってHUDをダッシュボードに瞬着。

コックピット

グレッグ大尉に搭乗してもらいました。

コックピット部

キャノピー

裏からマジックで黒を塗装。はみ出た箇所は、爪楊枝にマジックリンを浸けて剥がす。

表からグレーを筆で塗装。

キャノピー

キャノピーつける。隙間は木工用を薄めて隙間に流し込む。

コックピット

垂直尾翼の塗装とマーキング

垂直尾翼はA88のデカールを貼ったものの、剥がして、フィンバンドを塗装した。

ミッキーのトムキャットが黄色だったりするし、派手な方が良いかと思ったので、黄色にした。

※フィンバンド:部隊ごとに色分けされる

ガトリングガンはそのまま

先端のガトリングガンはそのまま。

ガトリングガン

実機はここに7個穴が開いているが、この小ささでは再現は無理。

ディテール追加

デカール類貼った上から、アクリジョン光沢クリアを吹いて保護し、スミ入れウェザリングなど。

機体

極細ペンで、リベット打ちました。

履帯色で塗装剥げを入れました。

最後に、つや消しクリア(水性)を吹く。

爆弾・ミサイル

爆弾類はつけなかった。

爆弾類

なぜかと言うと、このキットTER、MERが添付されてないから。
※TER(トリプルイジェクターラック)、MER(マルチプルイジェクターラック)

通常爆弾はデカいのでMk.84だと思うが、できれば、MER使ってMk.82を大量にぶら下げたい。

後日つけるかもしれない。

4.完成

ベースは、バンダイ・スターウォーズ、ビークルモデルの台座を流用。

A-10Aグレッグ機完成
A-10Aグレッグ機完成
A-10Aグレッグ機完成
A-10Aグレッグ機完成
A-10Aグレッグ機完成
A-10Aグレッグ機完成
A-10Aグレッグ機完成
A-10Aグレッグ機完成
A-10Aグレッグ機完成
A-10Aグレッグ機完成
A-10Aグレッグ機完成
A-10Aグレッグ機完成
A-10Aグレッグ機完成
A-10Aグレッグ機完成
A-10Aグレッグ機完成
A-10Aグレッグ機完成
A-10Aグレッグ機完成
A-10Aグレッグ機完成
A-10Aグレッグ機完成
A-10Aグレッグ機完成

5.使用したもの

5.1.使用キット

↓記事で使用したキット

上記はもう入手困難だと思うので、1/144であればプラッツ(Ftoys)製を買うと良い。

5.2.使用塗料

サフ:Mr.サーフェイサー1000
機体色:下面C338グレー(C)、 上面 IAFカラーセット#4(M)、C305グレー(C)
※IAFカラーセット#4は、C35明灰白色と近似。
エンジンノズル:C8シルバー(C) ※C61焼鉄色でもいいと思う
■タイヤ:XF-69 NATOブラック(T)
※タイヤ色は、タイヤブラックよりも、XF-69 NATOブラックか、XF-85 ラバーブラックがおすすめ!
■塗装剥げ:XF-84ダークアイアン(履帯色)(T) ※黒っぽ色ならなんでも。
グレッグ:衣装 C38オリーブドラブ(2)、ヘルメット C158スーパーイタリアンレッド(C)
〇デカール保護:N30クリア(A) ※アクリジョンは水性だが、ラッカーの下地に使える。
▼スミ入れ、リベット:コピックモデラー0.02ブラック

※(C)クレオス Mr.カラー、(A)クレオス アクリジョン、(G)ガイアカラー、(M)モデルカステン、(T)タミヤ アクリルミニ

5.3.その他

wave Uバーニアフラット1。リング状の物があり便利。

wave モビルスタッフ1/144。ややおデブな人を作る時便利。

ひっつき虫

ブルタック

参考資料

6.関連記事

1/72製作記事。キットはタミヤイタレリ。

コメント