プラモデル製作などで、カッターを使ったりペンを使ったり手で精密な作業をする場面は多い。
しかし、手が震えて、余計なところを切ったり、書いたり、はみ出したりするのだ。
なるべくブレにくい作業方法を紹介する。
1.ブレにくい作業の方法
カッターやペンなどの道具を使って手作業をするとき、手ブレで、曲がったりずれたりすることはよくあることだ。
手の器用さが求められそうな職人的な作業であるが、手の動きをいかに安定させるかが重要ポイントだ。
1.1.悪い例と良い例
下記写真は、カッターを使ってゲート処理などをする場合の良い例と悪い例。
違いが分かりますか?
下記写真は、スミ入れペンを使ってスミ入れをする場合の良い例と悪い例です。
違いが分かりますか?
1.2.小さなループを作る
道具を動かす手の動作を、いかに安定させるかが重要。
悪い例の場合
悪い例では、左手と右手が完全に分離しているので、左右の手がそれぞれバラバラにブレて動く。
対象物と道具の位置関係を保持するのが難しい。
悪い例だと、対象物~左手~体~右手~右手と言うように大きなループになっている。
対象物~道具までの距離が長いのである。
良い例の場合
良い例では、左手と右手が(さらには左手とカッターも)接触しているので、
あまりフラフラ動かない。
もし左手が動いても、右手、対象物、道具も一緒に連動して同じ方向に動くだけなので、対象物と道具の位置関係は変わらない。絶対位置は変わっても相対位置は変わらないのである。
良い例では、対象物~左手~右手~道具と小さなループになっている。
左手と道具も接触してるので、対象物~左手~道具と最も小さなループになっているとも言える。
1.3.利き手と逆の手が重要
通常の人は、利き手に持った道具を動かそうとするが、むしろ利き手じゃない方の手が重要である。
多くの人は、対象物を押さえて、道具を持った右手を動かそうとする。
カッターの例
ウォルの場合、道具を持った右手は動かさず、むしろ左手を動かす。
左手の親指がカッター刃の背に当たっているのがわかるだろうか?
左手の親指でカッターを押しているのである。ポイント
あるいは、カッターの位置は固定し対象物の方を動かす。ポイント
どちらも、動かしているのは左手。
これらは、スミ入れなど他の精密作業でも全て同じである。
スミ入れの例
下記はペンでスミ入れしているが小さなループになっておらず、不安定で悪い例である。
下記は良い例である。
対象物が大きすぎるので手に持つことができないので、下に置いた状態である。
従って、作業で対象物側を動かすことはできないが、
対象物(模型)~左手~道具(ペン)と接触している。
模型を動かすことはできないので、左手を模型に接触させたまま、
連結させた左親指&右手&ペンを同時に動かして描くのである。
1.4.その他の例
他に、看板などに文字を書く職人さんなどで、安定させるために右手の手首を左手で支えながら書く人もいます。
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