塗装したら色合い(色味)が違うんだけど?

模型製作技術

まえがき

プラモデル製作で、塗装したら思ったのと色合い(色味)が違うぞってことない?もちろん、青が赤になったり、黄色が緑になったりとかそういうことじゃないよ? 同じ青でもイメージした青と違うということだ。

下の写真は、アクリジョンでシャアピンクを調色した。 薄めた小豆色を目指していたのだが、サーモンピンクのような色になってしまい気に入らなかった。しかし、実際に塗装してみたら、おお!いい色じゃん!と思った。

下の写真は、ガンダムカラーのUG02 (半光沢)MSブルーで塗装した。
塗料瓶を開けると、コバルトブルーのような紫寄りの色だと思って塗ったら、インディブルーのような緑寄りのような色になった。

調色して、いい色だと思って塗ると気に入らなかったり、これはだめだと思って塗ってみると意外といい色だったりすることが良くあるのだ!

他にも色が違うと思う場面はある。ウォルは塗料の専門家ではないから詳しいことはわからないし、間違っている可能性も大いにあるが、色のトラブルについて以下の原因が考えられる。

一般の人レベル

0.1 色見本と違う

ディスプレイで見た色見本、紙媒体で見た色見本と、実際の色合いが違う。
これは媒体が異なると、表現できる色の範囲が異なるのでで仕方ない。
明らかに違うんじゃないの?と思う色見本もまれにあるけどね。
※クレオスのwebサイトのC40ジャーマングレー、あれは色見本おかしくないかな?

0.2 塗料瓶のフタの色と中身の色が違う

これも時々ある。実際に買って実際に塗ってみないと希望の色かどうかわからん。 なので、ウォルは同じ青でも3種類くらい買ってきたりする。買ってきた 3つともイメージと違っていて、結局調色し、3つとも無駄になった、ってこともよくある。金かかるけどまあ、仕方あるまい。

0.3 隣の色との組み合わせで違う色に見える

よく、目の錯覚を利用したクイズなどであるでしょ?
「どっちの色が暗いですが、Aですか?Bですか?いや実はAもBも同じ色なんです!」とか。

プラモ初心者レベル

1.1 よく攪拌(かき混ぜて)していなかった

塗料瓶の内部で成分が分離し、上に暗い色、下に白い色が沈殿していることが良くある。だから、塗料の使い始めは黒っぽいが、塗料が少なくなってくると白っぽくなり、あれ、最初の頃に塗った色と今の色が全然違う、ってことになる。

キアライエローは「高い隠蔽力」って書いてあるが、瓶の底を見ると白い塗料が沈殿している。これは隠蔽力を高めるため白を混ぜてあったりする。
白は隠蔽力の低い色だが、白を混ぜるとなぜ隠蔽力が高くなるのか?は知らん。

対策:塗料はよく攪拌してから使う【重要】

1.2 塗料の隠蔽力が低く下地の色に影響されている

クリア系や原色系は隠蔽力が低く、黒、グレー、複数の色を混ぜたような濁った色は隠蔽力が高い。
原色でも隠蔽力が低い順番は、黄→赤→白→青(らしい)。
シルバーは金属粒子自体は隠蔽力高いが、粒子と粒子の隙間ができるとその部分は下地の色が見えるので、下地に影響を受ける。

例:グレーの下地に白を塗っても白っぽいグレーにしかならない。何度も繰り返し塗り重ねることで次第に白に近くなる。

アクリジョンの白はかなり厳しい。10回くらい塗り重ねないと白くならなかった。(アクリジョン ベースカラーに期待)
通常の合成樹脂塗料の白でも5回くらい塗り重ねないと白くならない。
ウォルはガイアノーツのアルティメットホワイトを良く使用する。アルティメットホワイトだと3回くらいでも白くなる。
ただし、アルティメットホワイトのような隠蔽力を高めた塗料は、ハンドピースが詰まりやすい 。隠蔽力を高めるため特別な粒子を混ぜているのだろう。ちなみにアクリジョンもすぐ詰まる。

対策:・白は数回繰り返し塗り重ねる必要がある
   ・隠蔽力を高めた白塗料を使う

例:グレーの下地に黄色を塗ると、黄緑色になる。

対策: 黄や赤は下地を白(orクリーム、ピンク)で塗ってから塗装する【重要】

例:同じ塗料で塗装したはずなのに、各部品の色味が異なる。

対策:塗装した各部品の色が同じかどうか、見比べながら作業する

1.4 塗装条件が異なる

湿度が高いと空気中の水分で白っぽい色になる(かぶりと言われる現象)。
ウォルは小雨の中、ベランダで塗装を強行したことも何度かあるけど、かぶりを経験したことがない。エアブラシにエアーレギュレーターとドレン&ダストキャッチャー(水分や埃を除去してくれる装置)をつけているからかもしれん。
単に、かぶりに気が付かなかっただけかもしれんが・・・。

対策:・雨の日など天気の悪い日は塗装しない(ウォルは塗装してるけどな)
   ・エアブラシに、レギュレーターやドレン&ダストキャッチャーをつける

プラモ中級者レベル

2.1 光源(照明)が異なる

太陽光の下で見た場合、蛍光灯、LEDの下で見た場合、白熱電球の下で見た場合、色合いは異なって見える。
電球色(オレンジっぽい)→昼白色(普通)→昼光色(青白っぽい)
太陽光が基本だと思うので、太陽光に近い昼白色が良いと思う。
ウォルは以前、安いLEDライトで作業していたが、演色性が悪く正しい色が見えていなかった。今は高演色のデスクライトを使っている。
※光源については他にも重要と思う点があるので、一度記事にした方が良いかもしれんな。
対策:高演色のライトを使う

2.2 塗料皿が銀色だから?【この影響はかなり少ないと思う】

模型製作でみんながよく使っている塗料皿って金属なので銀色である。塗料を出した時、下地が銀色なので本来の色が見えていない可能性がある。樹脂製の白い塗料皿も売っている。

しかし、色の識別能力が異様に高い人でなければ、銀皿も白皿も同じにしか見えないのではないかな。気になる人は白の塗料皿を使うといいだろう。
樹脂製の白い塗料皿は、付着した塗料を剥がしやすいし、錆びない。
ウォルはデカールを貼る時に金属製の塗料皿に水入れっぱなしで2枚ほど錆びてしまったよ。

対策:万全を期したい人は、白い塗料皿を使う

waveの白い塗料皿OM-185、注ぎ口があるのが素敵。

ウェーブ マテリアルシリーズ 白い塗料皿 ベーシックタイプ 8枚入り プラモデル用塗料工具 OM-185

プラモ上級者レベル

3.1 乾燥すると色が変わる

液体の状態だと、塗料に顔料以外に溶剤が含まれている。乾燥すると溶剤分が揮発するので、光の屈折率が変わってきてしまい、色が変わる。

光沢(グロス)塗装 ⇒ 乾くと色が濃くなる
つや消し(フラット)塗装 ⇒ 乾くと色が白っぽくなる
(らしい)

つや消しブラックはグレーっぽいブラックになる経験あるでしょ?

対策:カラーチップを作る

新しい塗料を手に入れたら、カラーチップを作る。

ウォルは新しい塗料を手に入れたら、切ったプラ板に塗って、カラーチップを作っている。
カラーチップで乾燥後の色がわかる。また、類似色のカラーチップを比べながら、どの塗料が良いかを検討できる利点もある。

あとがき

再び、最初の写真。

シャアザクピンクは光沢で塗装し、その後つや消しでトップコートしてある。ガンダムブルーは半光沢で塗装。写真だとわかりにくいのだが、シャアピンクは乾いた状態の方が色が暗いのだ。ガンダムは乾いた状態の方が色が明るい。
ということは、光沢塗装は乾くと暗くなると言っても、その後つや消しでトップコートしても暗いままということか?ガンダムは半光沢だがつや消し寄りと解釈すればよいのか?
しかし、・・・。単に明るさが変わるだけでなく、色相まで変わっているように感じるのだ。
シャアピンク:橙っぽいピンク(液体) → 茶色っぽいピンク(乾燥)
ガンダムブルー:紫っぽいブルー(液体) → 緑っぽいブルー(乾燥)
下地の色の影響か?・・・他にもなにか原因が?わからん。

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