多分メッサーシュミットの方が人気あるだろうが、ウォルはフォッケウルフの方が好き。筆塗りで全塗装しました。使用塗料はアクリジョン。
ウォルは筆塗り製作は5回目くらいなので大して経験はありませんが、感じたことなどをメモしておこうかと思います。
1.製作コンセプト
フォッケウルフをアクリジョンの筆塗りで塗装作成する。 冬はベランダでのエアブラシ塗装はとても辛いのです。また、筆塗りも練習しなければということで。
使用キットはタミヤのFOCKE WULF Fw190 A3 1/72
特にパーツ数が多くも少なくもなく普通である。タミヤなのでもちろん作りやすいキットである。
2.製作ポイント
組み立てに関しては、特に説明するような重要ポイントはない。特にディテールアップもせず、そのまま普通に組み立てました。
2.1 コックピットの製作
コックピットを製作しました。適当にそれらしく筆塗りです。
2.2 機体の組み立て
機体を組み立てました。尾翼と先端下部の黄色を、なんとなく先に筆塗りしておきました。
細かい部品は、切り離してからだと塗りづらいので、ランナー状態であらかじめ筆塗り。切り口はあとでさらに筆塗り。
3.筆塗り塗装
3.1 面相筆1本で塗装
使用した筆は、タミヤ 面相筆 細。これしか使っていません。平筆も、極細も未使用。これ1本。
3.2 筆での塗装方法
パネルを一つの単位として、パネルごとに塗っていく。大きい平筆で一気に塗らずに、面相筆でちょっとずつ塗っていく。
こんな感じでいいのかどうかはわからないけど、筆運びはこんな感じにしています。
1-1~1-4は続けてすぐに塗装しているが、乾いてから2-1を塗装、2-1が乾いてから3-1を塗装、乾いてから4-1を塗装している。なので時間がかかる。
縦方向に筋目を残したい場合は、縦を最後に(4-1)に塗ると良いのではないだろうか?
グレーの成型色にグレーで塗ったので、塗れたかどうかが良くわからなかったよ。
3.3 塗料がたまらないように塗ること
筆で塗っていくと、塗料がたまってしまうことがある。筆運びの終わりで塗料がたまりやすい。
乾くまで待ってからリカバーした方がいいか、すぐに対処した方がいいか迷った。すぐに筆を重ねるとムラになるかと思ったので、このまま乾かしたら単に塗料だまり跡が残るだけだった。塗料がたまってしまった部分は、筆をさらに重ねて運び、たまった塗料を逃がしておく方がよさそうだ。
3.4 濃度調整が難しいと思う
慣れないと塗料の濃度調整が難しい。
最初は原液から、エアブラシ用のうすめ液で希釈してから(塗料4:うすめ液1くらいかな?)塗装したら少し薄かった。少し乾いてきたら快適な濃度で塗装できるようになった。しかし、塗っているうちに時間が経って、さらに濃度が濃くなって塗りにくくなってきた。そこで、またうすめ液を少し加えたら、今度はまた薄くなりすぎた。
刻一刻と濃度が変化していくので、筆塗りに最適な濃度に保つことが難しい。
エアブラシ塗装(ラッカー)では、ある程度慣れると、希釈してかき混ぜたときの雰囲気で、塗る前に、大体このくらいの濃さでOKとか、あ?これはちょっと詰まるなとか、薄すぎたなと感覚的にわかる(その直感は、ほぼ100%当たる)ので、筆塗り希釈も慣れの問題だろうか?
3.5 最初にスミ入れしておいた
パネルラインの凹モールドをアクリジョンのブラックで塗装し、スミ入れの代わりとする。その上から機体色を塗装した。
このやり方がいいかどうかはわからない。この制作場所ではエナメルが無かったので、塗料は全てアクリジョン。
3.6 迷彩の塗装
迷彩模様はアウトラインを出しておき、横、斜め、逆斜め、縦のように筆運びの方向を変えながら、4回くらい重ね塗りしていく。胴体を塗ったときと特にやり方は変わらない。
3.7 筆塗りは光沢感3割増しになる?ので注意
なぜかわからないが、筆塗りだと、エアブラシに比べて強めにつやが出やすい。
エアブラシより3割増し程度、光沢寄りに仕上がる印象を受けた。
エアブラシだと、ラッカーの光沢塗料でも、光沢になるように注意して吹かないと、逆につや消しになってしまうことがあるが、筆塗りはなんとなく塗っているだけでも、テッカテカになる。
飛行機モデルは光沢が好きなのでそのままにしているが、つや消しにしたいならしっかりフラットベースを加えたり、つや消しクリアーを吹くとかした方がよさそう。
3.8 ぼかし塗装はスポンジを使用
ぼかした、砂を撒いたような感じの塗装は、スポンジの切れ端に塗料を染み込ませて、わずかに塗料が付いている状態で、叩くようにして塗装した。
3.9 キャノピーをフリーハンドで塗装
キャノピーの枠のような細かい部分は、ルーペで拡大しながら筆で塗装した。フリーハンドである。
まず裏側をつや消しブラックで塗装。表から機体色で塗装した。
普通に機体色で塗装しただけだと、ぼやっとした感じになるが、あらかじめ裏からブラックで塗装しておくことで、エッジが効いてシャキッとした感じになる。
4.組み立て
キャノピー(風防)を開状態で取り付けた。
プロペラや脚など小物類も取り付けた。
5.デカールの貼り付け
各種デカールを貼り付けた。デカールにはナチスマークが入っていた。ウォルは特に気にならないので貼ってみたいのだが、ネット上で完成写真を見せると、不快に思う人もいるだろうからあえて貼らなかった。
6.細部の組み立て
6.1 アンテナ線は伸ばしランナーで
キャノピーから尾翼に張ってあるアンテナ線は、伸ばしランナーを取り付けた。
キャノピーを閉めた状態だとピンと張っているので、キャノピーを開けた状態だと弛んだ状態になるはず。
ということで、わざと弛ませてつけた。
7.完成写真
レシプロ機は前から撮るのが一番カッコよく見えると思う。
逆に後ろの上側から撮ると、一番カッコ悪く見える。
後ろの下側から撮った場合は、まあまあカッコよい。
やっぱり、メッサーシュミットよりこっちの方がかっこいいな。
8.使用したもの
8.1 塗料
〇サーフェイサー:未使用
■機体:N61 明灰白色(A)
■機体:N61 明灰白色 + N32 ジャーマングレー + N36 暗緑色(中島系)(A)
■機体:N24 黄橙色(A)
■プロペラなど:N12 つや消しブラック(A)
▽スミ入れ、ウェザリング:なし
※(A)クレオス・アクリジョン
※A+B+C:A,B,Cを混ぜて使用したことを示す。
8.2 使用筆
この筆しか使ってません。200~300円位だし。
8.3 使用キット
800円くらいで安価なので筆塗りの練習に良いです。
タミヤ 1/72 ウォーバードコレクション No.66 ドイツ空軍 フォッケウルフ Fw190 A-3 プラモデル 60766 |
9.あとがき
筆で塗ってそれなりにムラはあるのですが、完成するとなぜかあまり気になりません。おそらく、完成するとムラよりも迷彩模様とかデカール模様とかの方に注意が行くので、ムラが気にならなく(目に入らなく)なるのだと思います。
少しずつ、何度も重ねて塗装するので、エアブラシに比べると時間はかかります。
筆塗りは上級者向けと思っていましたが、数キット作る練習すれば、ある程度まあまあな作品ができそうです。
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